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しかし、ハードツービート産駒でもないのにツービートを名乗る馬がいる。その名はニシノツービート。1987年6月21日にデビュー戦である札幌の未勝利戦で除外になり、それ以降出走せず引退した馬である。生涯成績1戦1除外。漫才ブームも去り、ツービートも解散(したのかな?)し、ビートきよしをあまり見かけなくなった頃の馬である。
彼の血統を見てみると、どこにもハードツービートも、ツービートと名の付く馬もいない。
インターメゾ 1966 黒鹿 |
Hornbeam 1953 栗 |
Hyperion 1930 栗 |
Gainsborough |
Selene | |||
Thicket 1947 鹿 |
Nasrullah | ||
Thorn Wood | |||
Plaza 1958 鹿 |
Persian Gulf 1940 鹿 |
Bahram | |
Double Life | |||
Wild Success 1949 |
Niccolo Dell'Arca | ||
Lavinia | |||
ニシノシラオキ 1970 |
ムーティエ 1958 栗 |
Sicambre 1948 黒鹿 |
Prince Bio |
Sif | |||
Ballynash 1946 鹿 |
Nasrullah | ||
Ballywellbroke | |||
ウインナー 1962 |
ソロナウェー 1946 鹿 |
Solferino | |
Anyway | |||
シラオキ 1946 栗 |
プリメロ | ||
第弐スターカップ |
にもかかわらず、名前はニシノツービートなのである。なぜ、「ツービート」なのだろう?
ツービートといえば東京の漫才師である。しかし「西のツービート」というのはどういう意味なのだろう。「お笑いの本場といえば関西なので、関西からもツービートに匹敵するぐらいの大物お笑い芸人が出てきて欲しい。」そういう馬主の願いがこめられているのかもしれない。
しかし、よく見ると生産者は西山牧場で馬主は西山正行氏である。「西の」は「関西の」ではなく「西山の」という意味だったのだ。俗に言う冠名である。
デビュー戦で除外になり、それ以降出番が無く人知れず引退した馬。それが少なくともnetkeiba.comのデータベースにある限りでは唯一のハードツービート産駒じゃないツービートなのである。JRA−VANでも調べたがこの謎の馬についてはnetkeiba.comのデータベースに書かれていること以上の情報は無い。