大井競馬場に行って来ました


 シルクパイロットが新潟で6連勝して大井に移籍した。賞金の安い新潟県競馬では6連勝しても総獲得賞金は159.6万である。大井競馬では最下級のC3クラスに格付けされたが、その1着賞金は135万円。これでもJRAの未勝利戦よりもだいぶ安い賞金だが、地方競馬の中ではかなり高い賞金である。シルクから馬を引き取った地方競馬の馬主さんとしても、これだけの馬を賞金の安いところで走らせるのはやるせない気分だったろう。

 2001年7月14日、私のホームページの掲示板に大井5Rにシルクパイロットが出走するという書き込みがあった。ちょうど休みだったので、急遽大井競馬に行くことが決定。すでに私が出資している馬ではなくなっているが、元出資者として気になる1戦である。ただ単にせっかく大井までいくのなら、何かきっかけがあったほうがいいというのも事実だが。

 大井町駅で電車をおりてバス停へ。例によって大井競馬場行き無料バスの乗り場では競馬新聞を売るおばちゃんがいた。おばちゃんから新聞を買ってバスに乗り込む。バスの中ではパイロットの出走するレースの馬柱をチェックする。すでにホームページを見て知っていたが、大井のエース的場文男の騎乗。そして新聞を見たら◎がずらっとならぶ堂々の本命である。転入初戦だが格付け有利だそうである。新潟でB3クラスのレースを圧勝しているので格付けは有利なようにも見えるが、総獲得賞金は全出走馬中堂々の最下位。初ナイターというのも気になる。といっても発走時刻は17:30だったので夏のこの時期だとまだ暗くなっていないのだが。

 そして競馬場に着く。前のレースが終わりいよいよパイロットの出番。パドックを見ると、約1年ぶりに目にするシルクパイロットの姿。元気いっぱいではなかったが、妙に落ち着いて見えた。昨年の今頃福島競馬場で見たときは一介の未勝利馬だったが、新潟で連勝してきてちょっと箔が付いたようにも見える。オッズ表示板を見たら単勝1番人気なのはしょうがないにして、1.0倍だった。元返しじゃ馬券は買えない。一本かぶりで他の馬の単勝がかなり付いていたので、他の馬の単勝を買っておいた(笑)いくらなんでも転入初戦の馬にしては売れすぎだと思ったし。最終的には1.2倍に落ち着いたようだ。

 そしてレーススタート。ハナは切らなかったが先行して、的場文がゴーサインを出すとそのままあっさりと勝利。2着の馬に1馬身差まで詰め寄られたが危なげのないレースで大井競馬初勝利を飾った。

 大井でもやれるという目処がついた。これで7連勝。複雑な心境だが、ここまで来ちゃうといくとこまで行ってくれといった感じである。故障で秋の福島未勝利戦を使えなかったのが悔やまれる。秋の福島のような馬場なら適性がありそうだし、そこで1勝でもしておくともう少し中央で現役続行できただろう。成長力もあるようだし、中央でも500万クラスならいい勝負ができると思う。できれば自分が出資している馬が勝つところを見てみたいわけだが、元出資馬が目の前で勝利を飾った。元出資者としておめでとうと言ってやりたい。


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