ボンバイエ3勝目までの道のり


 菊花賞は残念ながら1/2の確率の抽選で外れて除外だった。

 その菊花賞の代わりとして出たのが翌週の東京で行なわれた精進湖特別。ここでは3番人気の支持を集めるが7着と敗退。この時点でまだ1000万条件の馬である。

 距離が延びた方が良さそうなので「ドンカスターSに出走してきてくれないかな」と思っていたら、本当に2段階格上挑戦で出走してきた。ちなみにこのレース、エリ女の当日の京都で行なわれたので観戦に行こうと思っていたのだが、朝起きたら9時半。レースにはぎりぎり間に合ったかもしれないが、遠征は急遽取りやめることにした。格上挑戦ではあるが50kgという軽ハンデ。鞍上は吉田豊。出走メンバーの大半が3歳馬のこのレースは、京都3000mということもあり残念菊花賞のような雰囲気も漂っていたが、ボンバイエはいつもと違って果敢に逃げた。ハンデが軽いこともあり、そのまま粘れるか・・・と思ったが惜しくも4着。最低人気のアマノブレイブリーには敗れたものの、菊花賞6着のチャクラ(ドンカスターSも6着)には1/2馬身+頭だけ先着。これならもし菊花賞に出走していたら掲示板はあったかもしれない。まあ、今回はハンデ差ということもあるのだが。


 そしてJC当日の東京競馬場。シルクボンバイエは自己条件のオリエンタル賞に出走である。鞍上はアンカツ。アンカツが乗ってくれるのは心強い。これはチャンスかも。当日は雨が降っている。ボンバイエはいかにも重馬場が得意そうな馬なので、恵みの雨だ。不良馬場で行なわれたオリエンタル賞では、前回とはうって変わって最後方からのレース。出遅れたということもあるのだろうけど。前回で先行馬に転向したのかと思ったボンバイエが道中しんがりでレースを進めているので、これはちょっと勝ちは難しいかなと思った。最後の直線でも道中逃げていた馬と番手だった馬が他馬を引き離していて脚色も衰えない。しかし、そんな中、白い顔した馬が凄い脚で大外から突っ込んでくる。それでも前2頭の脚色が衰えないので3着かと思ったが、最後の50mでもの凄い脚を使った。改装前の東京競馬場なら3着のタイミングだったかもしれないが、この年から新装開店して4角からゴールまでが更に延長されたため、前の2頭を抜き去り見事に勝利!!!重馬場が得意なのかな。ボンバイエというとスピードはそれほどではないが長くいい脚を使ってじりじり捲っていくというイメージがあったのだが、一瞬の脚も使えたというのは収穫である。着差以上に強い内容だった。あいにくの不良馬場で、表彰式ではボンバイエもアンカツも泥まみれだった。

 次走は何と連闘でWSJSであるゴールデンホイップトロフィーであるらしい。11頭立てでファロンが騎乗。使いづくめなのが気になるが是非頑張って欲しい。


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