98年某月某日〜シルクHCに出資


 98年某月某日私は一口馬主になる決心をした。単に一口馬主といっても、日本にはその手のクラブが多数存在する。ラフィアン(マイネル)はそれなりに勝ちあがる馬が多いが早熟で3歳で終わっちゃうことも多そうだし、優駿HC(シチー)は名前が間が抜けてるし(爆)ラムタラ産駒をやたら宣伝しているし、大樹は高そうだし、社台RHはそれ以前の問題として審査に通らなそうだし、とうことを考えながら競馬ブックの広告を眺めていた。そして選んだのがシルクホースクラブ。シルクジャスティスの活躍で人気上昇中のクラブだ。

 何故シルクを選んだのか?それは一頭につき500口あり、値段が手ごろだからだ(馬にもよるが一口3万円ぐらいが相場かな)。それからインターネット上で情報提供やっているところも気にいった。そしてシルクHCにパンフレットを請求する。

 数日後シルクHCからパンフレットが送られて来た。思ったよりも豪華だ。さて、その中から我が愛馬となる馬を選ぶこととする。もう10月なのでSold Outな馬も多い。ここで私は1頭の馬を選んだ。シルク97-27という馬である。まだ2歳なので名前が付けられていない。POGを(普通のルールのものは)やったことのない私にとっては、そんな当たり前のことでも何故か新鮮に感じられた。「我が輩は馬である。名前はまだない。」とくだらないフレーズが頭をよぎる。この馬も来年には名前が与えられ、競馬場を走るのだ。

 さて、その時私が馬を選んだ基準はというと、

関東入厩予定馬である
 やはり厩舎は「西高東低」と言われる昨今であり、関西馬のほうがいいのではと思う人もいるかもしれないが、私は関東に住んでいる。しかも府中に住んでいる。やはり自分の持ち馬の出走するレースは出来る限り競馬場で応援したいものだ。オープン入りすれば西も東も関係なく走るのかもしれないが、競走馬の中でオープン入りする馬は一握りの限られた馬である。やはりレースを生で見れる機会は多いほうがいい。だから、これから一口馬主を考えてるみなさんにも自分の最寄りの競馬場で出走する可能性のある馬、つまり東日本の人間なら関東馬、西日本の人間なら関西馬をおすすめする。

 一般のファンとはまた違う思い入れをもって馬を応援できる、というのも一口馬主の醍醐味だしね。本物の感動を得るには本物の馬主になるのが一番なのかもしれないが(笑)

父内国産である、しかも父ビワハヤヒデは現役時代をリアルタイムで見ていた
 やはり父内国産が一番である。父内国産馬奨励賞が得られるから・・・というくだらない理由ではない。父内国産奨励賞の金額なんて500で割ったらたかがしれている(と思う)。

 競馬の楽しみはかつて応援していた馬の子供達が走るということにある。ということを私が競馬を初めて一年もしないうちから本で読んだ。そして、私の大好きなウイニングチケットを初めとして、ビワハヤヒデ、サクラバクシンオー、トウカイテイオー、フジキセキなど私がリアルタイムで見ていた馬の子供たちがターフに姿を現しはじめた。「これで俺も一人前の競馬ファンとなったんだな」と感じている。

 やれ○外だの輸入種牡馬だのの活躍が目立っているが、やはり競馬は「血のドラマ」。父内国産の活躍があってこそ盛り上がる。

 とかいいつつも私が選んだ馬の母は輸入牝馬である。できれば母も内国産のほうがいいのかもしれないが、適当な馬がいなかったのだ。

 というわけで、私の一口馬主人生が幕を開けたのだ。2頭目はもっと様子を見ながら決めよう。まずは1頭目の「名も無き馬」が無事デビューすること。そして次の夢が掲示板に載って賞金をもってきてくれること。そして勝利に向かって頑張ってほしい。更には重賞勝ち・・と夢は膨らむ。でもデビューまではいって欲しいね。とりあえず走ってくれないと実感が湧かないし。


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