さて今年で第5回を迎えました、皆さんおマチカネなのかどうかはわかりません私的年度代表馬のお時間がやって参りました。私的年度代表馬とは何か?それは「
年間を通じて最も私の印象に残った馬」に与えられる称号である。選考基準はそれだけ。あちこちのページで「私が勝手に選ぶ年度代表馬」だとか「裏年度代表馬」とかいう名前でやられているものである。と、ここまでは昨年までの冒頭の文章の使い回しであるが、今年は強烈に印象に残った馬が多く選考に迷ってしまった。捨てがたい「実力馬」がやたらと多かったのだ。
近年まれにみる高レベルの戦いとなった2003年の私の年度代表馬は、、、
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クーリンガー
スマートボーイが勝った平安S。私は予想のページに書いたとおり、スマートボーイから人気サイドの2頭を除くすべての馬に馬単頭軸で流していた。そして逃げたスマートボーイが直線になっても脚色が衰えない。あとは切った2頭が来ないのを祈るのみ。そして最後の直線で2番目にいるのは超人気薄のクーリンガーだ。「そのまま、そのまま、そのままあ〜」。前にいたおっさんに「そんなに叫ばなくてもそのまま決まるって。」と言われた。せいぜい800倍ぐらいかなと思っていたら、隣でたんぱラジオを聴いていた友人が「馬連13万(1300倍)だってよ」と言ってきた。そして払い戻しのアナウンスが。馬単214,360円だ。200円買っていたので、40万円以上の儲け。生涯最高配当だ。これが私のこの年最大の名場面だ。
その約2ヶ月後のマーチS。このレースでもスマートボーイを軸とした馬単頭流し。この時はさすがのクーリンガーもそこそこ人気になっていた。最後の直線ではスマートボーイ、クーリンガーと平安Sと同じ組み合わせで決まるだろうと思われたが、クーリンガーが大外から強襲してきたワンモアマイラインに差しきられてくれたおかげで、またしても万券的中。平安Sのような大大万馬券とはいかなかったが、万馬券だ。
その後、クーリンガーは勝ちきれないが2,3着や掲示板入りを繰り返し(4位入線降着という珍プレーもやったが)イマイチ馬ぶりを発揮することになる。
そこで馬単紐でクーリンガーから流したペルセウスS。ここでも2着になってくれと祈っていたが、見事に買ってしまう。私の馬券は思いっきり裏目だった。クーリンガーが勝っていいのかよ…。ちなみにそのレースの直前までは和田騎手が騎乗していたが、ペルセウスSでは柴田善騎手に乗り替わっていた。2,3着が多いのは馬がそういう馬だからではなく、和田がそういうジョッキーだからなのか??
[おまけ:その他の候補馬]
- ◆スマートボーイ
- 年度代表馬次点。上記の本文中で述べた通り、平安Sで昨年の勝ち馬であるこの馬を馬単の軸にして20万馬券が的中した。
次走フェブラリーSはこの馬を外して買ったらちゃんと負けてくれる。
そしてマーチSでこの馬を軸に買ったらまたしても馬単万馬券的中。
レースとの相性がいいと思い過去2勝しているアンタレスで軸にしたら今度は逃げバテる。
- ◆ヒシミラクル
- 菊を勝った後は惨敗続きだったが春の天皇賞は格が物を言うと思って軸にすると見事な勝利で万馬券を演出。人気薄のサンライズジェガーを連れてきた。おかげで万馬券的中。例年堅い春天が荒れたときに的中できてよかった。GIで万馬券的中は初めて(ただし2歳戦を除く)。
そして宝塚記念。前日10時現在のオッズが新聞に掲載されていたが、この馬の単勝オッズがあまりにも安いため、人気になりすぎだという理由で「消し」とする。そしてツルマルボーイからの流し馬券を購入。結果は・・・ツルマルボーイは2着になったが、勝ったのはヒシミラクル。見事に抜け目を食らった。前日朝9時台に1200万円を単勝につぎこんだ男がいたため、朝10時の時点の単勝オッズが異常に低かったらしく、最終的にはそれほどの過剰人気にはなっていなかった。
- ◆シルクボンバイエ
- 私の一口出資馬。左右非対称の白斑を持つ顔がインパクトある。1戦目は山内厩舎のピンクのメンコを付けて来たが、2戦目からはファンの要望があってか、山内厩舎にも関わらずメンコを外してきた。
破竹の2連勝でクラシック候補と期待されたがオープンでさっぱり。
春はその2戦以外はパッとしなかったが、秋は菊花賞には出走できなかったものの、菊6着馬チャクラにオープンで先着したので菊に出ていれば掲示板はあった筈。JC当日にオリエンタル賞をアンカツ騎乗で征し、連闘で準OPゴールデンスパーTに登場。惜しくも3着。
顔と名前にインパクトがあるので年度代表馬候補に。
- ◆ゴールデンロドリゴ
- ロドリゴデトリアーノ産駒はボコボコに荒れた馬場に強く、よく穴を開けてくれるということで、高松宮記念、スプリンターズS、CBC賞という荒れた馬場で行なわれる短距離ビッグレースでいずれも本命に。しかし、1度も馬券的中に貢献せず。その割には常に掲示板に入っており「次こそは」と思わせるような好走を見せる。それにもかかわらず全く人気にならないため、馬場が荒れている週に出てくるとついつい本命にしてしまうもどかしい馬である。
- ◆ザッツザプレンディ
- 中央に移籍したアンカツが重賞を連勝中ということで皐月賞で本命に。しかし、入れ込んで不発に終わる。
その後、買わなかった菊花賞は1着に。しかもそのレースで3連複の軸にしたヴィータローザが4着に。同じく買わなかったJCでも2着に好走。
そして、本命に推した有馬記念。逃げて競られて轟沈する。馬券的相性が最悪の馬だった。
- ◆ローレルアンジュ
- 7/23新潟の500万牝馬限定戦。何が来てもおかしくないようなレースだったので、地方騎手の村上騎手が騎乗の人気薄ということで本命に。見事に勝利を飾り万馬券的中。
それから何戦か惨敗して迎えた11/2福島の1000万渡利特別に50kgの軽ハンデで登場。軽ハンデの先行馬なので狙い目といえば狙い目なのだが、もともと牝馬限定戦で勝ち上がっただけなので実力は認めていなかったため無印に。そうしたら、見事に勝ち上がり、しかも2着にもっと人気のない馬を連れてきて馬連3万馬券を演出。万馬券を取らせてもらったにもかかわらず、その実力をちっとも認めていなかったのが仇になった。
特別賞:年度代表馬券師
宝塚記念でヒシミラクルの単勝1200万円を購入した中年サラリーマン風の男
春天を征し、私に万馬券をプレゼントしたヒシミラクルであるが、宝塚記念前日発売午前10時現在のオッズは5倍前後。この数字が当日の競馬新聞に前売りオッズとして掲載されていた。春天を勝っているとはいえ距離が短くなる宝塚で人気になるようじゃさすがに買えない。それほど人気にならなければ押さえておくのだが、単勝5倍前後というオッズなら迷わず「消し」である。
しかし、その約5倍という低配当には裏があった。前日の午前9時半ごろ、ヒシミラクルの単勝を1200万円買ったサラリーマン風の中年男がいたらしいのだ。そのせいでヒシミラクルの単勝オッズが一気に安くなっていたらしい。
私がヒシミラクルを切って買った馬券はツルマルボーイからの馬連流し馬券。そして結果は、ツルマルボーイが見事に2着に来たが、勝ったのは問題のヒシミラクルだった。単勝がまともなオッズを付けていたら押さえておいた筈だったのに…。
その中年男は安田記念の配当金を換金せず、そのままヒシミラクルの単勝にまわしたらしいが、前日の発売開始後すぐに買うというのは馬券戦術的に優れた買い方だと思う。もし、締め切り直前に大勝負をしたら、配当が一気に下がってしまいあまりおいしくない馬券となる。前日の朝早く買ったため、そのオッズを見て(私みたいに)ヒシミラクルを買い控え、相対的においしい配当となっている他の馬の単勝を買う人が多くいたであろうと推測される。それで最終的にヒシミラクルの単勝は16.3倍とそれなりに納得できるオッズになったのだから。JRAが発売している馬券のようなパリミチュエル方式の配当算出をするギャンブルでは基本的にプレイヤー(賭ける人)同士の戦いなので、こういう戦術も大事なんだよな。私も見習わなくては。もっとも、ここまでオッズを左右するような大勝負をする機会があるかどうかが問題ではあるが。