馬券が上手いことの条件は次のような条件が必要だ。
まず1.の「予想が上手いこと」。これは誰でも知っている。当たらなければ儲からないし、馬券は上手いとは言えない。当然のことだが。
そして1.がある程度できるとすれば2.の「効率のよい投資をすること」が重要となってくる。的中率が高くても回収率が高くなければしょうがないというものである。多点買いすれば当てるということは簡単だが、それは効率のよい投資とは言えない。無駄な買い目を外すというのも重要である。それから期待値の低い目は買わないということ。例えば50%の確率で勝てそうな馬でもオッズが1.2倍だったら、期待値は60%ということになる。逆に100倍のオッズが付いていても0.5%程度しか勝てなさそうな馬の単勝も期待値は50%ということになる。こういう馬券を買わないことが馬券力向上の基本である。競馬の控除率(胴元の取り分)は25%なので少なくとも75%を切るような期待値の馬券は買ってはいけない。逆に期待値が100%を超える買い目はぜひとも押さえるべきである。
3.は「取れる馬券は確実に買うこと」ということである。一生懸命予想をして返し馬まで見てあれこれ考え、買おうと思ったら締め切りだったというのでは元も子もない。これで買うはずだった目で決まったらかなり悔しいものである。勝負レースは確実に締め切り前に買っておこう。
最後は「馬券を買い間違えないこと」ということである。最も忘れがちな事項だが、レース終了後当たったと思い、喜び勇んで払い戻しに並び払い戻し機に馬券を突っ込んだら「この投票券は的中していません」という声が返って来た経験はないだろうか?せっかく当たっても買い目を間違えてしまったら元も子もない。本来はハズレなのに間違って買って当たってしまうこともたまにあるかもしれないが、こういう場合は外れたと思って馬券を捨ててしまっている可能性もある。結果として間違って買った馬券は「外れた筈が当たり」で得をするより「当たった筈がハズレ」で損をする場合のほうが多いということになる。
要は馬券の実力とは「1.予想が上手いこと」ばかりに目がいきそうだが、その他の重要な要素もあるのだということを頭の片隅に入れておいたほうが良いということである。今回のエッセイは読み直してみるとごく当たり前のことばかり書いているような気がするが、熱くなると基本的なことを忘れがちなので、文章としてまとめてみた。