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府中内馬場新馬券売り場レポート

00/4/26

 4/22の開催から東京競馬場の内馬場に新しい馬券売り場がオープンした。といっても馬券売り場自体はまだ工事中で、馬券売り場用の土地に入れるようになっただけだが、そのうち馬券売り場も利用できるようになるよていである。

 府中といえば(ケヤキ)と(タスキ)が名物であった。しかし、98年の東京障害特別(春)を最後に名物の襷コースは廃止。代わりに馬券売り場を作ることとなった。

 私はいつも西門1階から競馬場入りするが、西門からは内馬場に直通通路(地下道)ができていた。多くの人が競馬場入りする府中本町直通歩道橋からもエスカレーターで下にいき、内馬場に直接入ることができる。

 その地下道の長いこと長いこと。全長320m。船橋法典駅から中山競馬場の内馬場にいくよりも長い。しかも中山のように自動歩道(平らなエスカレーター)がない。船橋法典の場合はスタンドはもっと遠いのだが。府中西門(府中本町)の場合は内馬場にいくよりスタンドにいくほうが近い。府中本町駅を出て歩道橋を通ってきた場合、屋根付歩道橋+地下道で、かなりの長い間殺風景なトンネルの中をあるき続けることになるだろう。

 そして、内馬場にはいってみたら、新しい馬券売り場はまだ営業しておらず(昔からあるほうの馬券売り場はやっていたが)襷をつぶして作られたエリアに入れただけである。いずれ馬券売り場は開業するだろうが。

 襷跡の新エリアは内馬場から観戦する人のために、モニターが何個も備えられていた。内馬場で最後の直線を見ていながら後ろを振り向けばモニターでも見れる。また、ターフビジョンの前にも入れるようになっていた。この点では大井競馬場と同じだ。

 ただ、大井競馬場の内馬場のようにビヤガーデンのようなものはなかった。大井競馬場(特にナイター開催時)ではコースの外側のスタンド部分が正統派競馬ファンの集まる鉄火場的な雰囲気で、内馬場は本場イギリスのような紳士淑女の遊び場と棲み分けができている(かなり大げさな言い方(笑))。しかし、府中だとそれができないだろうな。

 2コーナー付近には襷コースの残骸が。まるで廃墟のようだが、きちんと整備されていた。去年ばんえい競馬を見に岩見沢競馬場にいったときは無期開催中止となっている平地競走のコースは寂れていたが、府中の襷の残骸はそうではなかった。赤字続きの道営競馬と金のある中央競馬の違いなのだろうか?

 なんだかんだいって「襷をつぶしてまでつくるか??」といったのが正直な感想である。たしかにビッグレースの時の窓口の混みようはどうにかして欲しいものだが、わざわざ内馬場で見る人が全体の何%いるのかどうかは疑問である。以前よりは内馬場でも過ごしやすくなったのかもしれないが、障害ファンとしては襷コースがなくなったというの代償は痛い。作ってしまったものはしょうがないが。いっそのこと、馬券売り場の上を馬が走っていく巨大バンケットでも作りませんか?(まあ、無理か。危ないし。)

 それから内馬場に馬券売り場の建物ができたせいで、ゴール前で見ていると向う正面が見えなくなってしまった。馬券売り場が混雑して増設が必要なら、一部の地方競馬のように競馬場入り口付近に入場しなくても馬券が買える窓口を作るとかもっと方法があるはずである。そうしたら入場料もかからないし。それからPAT会員をもっと増やすとか、WINSを増やすとか、いろいろ方法はあるはずである。


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