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即PAT:ジャパンネット銀行VSイーバンク銀行徹底比較2008年版

08/11/22
09/4/4 Updated

 競馬場やWINSへ行かなくてもパソコン等を使って馬券が買える(正確には紙は出てこないので正確には「勝ち馬投票できる」だが)サービスPAT。このサービス自体はかなり前からあるのだが、以前は厳しい抽選をくぐり抜けなけた会員でなければ利用できなかった。おそらく当時のシステム状況を考えるとあまりに多い会員が利用するとシステムがパンクするからであろう。抽選を通ってからも住民票を送らなければならないし、既存の銀行口座は使えず、金曜の夜から月曜まで入出金不可能となるロック口座を作らなければならないし(ロックがかかるから給料振込先等他の用途には怖くて使えない)、高いソフトを買わなければならなかった。しかも、インターネットではなくパソコン通信等で使われている電話回線を使った通信手順での通信だったので、インターネット使い放題のADSL等に入っても、別途アナログモデムを用意して電話代を払って投票しなければならなかった。インターネットで投票可能なI−PATができてからは後者のカネがかかるというデメリットはなくなったが、それでも従来式PATの場合、手続きの面倒くささや口座の使い勝手の悪さは残っていた。

 そういうデメリットが無く、申し込んだらすぐに使えて土日も入出金可能な口座を利用する即PATというサービスが2005年より始まった。申し込み手続きが楽な上に土日もカネの出し入れができて旧来のPATよりずっと便利だ。旧来のPATも「インターネットを使わなければ申し込みの出来ず利用できないネット銀行なんて不便きわまりない。そもそもパソコンが無ければ使えないなんて・・・」という機械に弱いオヤジ&おばちゃん達のために残しておくべきではあるが、これを読んでいる人には絶対に即PATをお勧めする。だって、これを読んでいるということはインターネットを使ってWebにアクセスできるってことでしょ。インターネットを使ってWebにアクセスできる程度の能力さえあれば即PATの方がずっと便利である。インターネット経由でこれを読んでいるあなたにとっては通常のPATはもはや前時代の産物である。ぜひ即PATに入ることをおすすめする。(ただし、両ネットバンクを使用できる場所が郵便局以外近くに無く、なおかつ通常のPATの口座の銀行が近くにある場合は除く。)・・・と思ったのですが、旧来方式のPATにも利点はありました。それは、普通に電話投票(プッシュホン電話による投票)ができるということです。携帯電話を持ち忘れたOR圏外に居るときで、インターネットすら使えない場合でも公衆電話から投票ができるので会員権は捨てずに持っておいた方がいいです。

 というわけで2006年の12月にジャパンネット銀行が即PATに対応したことを記念して「即PAT:ジャパンネット銀行VSとイーバンク銀行徹底比較」を作成したのだが、当時と比べたら両銀行の手数料等の状況は変化している。特にイーバンク銀行は一度手数料を「改悪」して大不評だったが、不評だったせいかその後若干はマシになった。2006年現在ほどの便利さはなくなったが、それでも現在では「使えるレベル」にまで改善はされている。というわけで改めてこの2行を比較してみよう!(データは2008年11月現在のものです)。

ジャパンネット銀行とイーバンク銀行の比較

ジャパンネット銀行

イーバンク銀行
キャッシュカード
が使えるATM
三井住友銀行@BANKE-netセブン銀行郵便局 セブン銀行ゆうちょ銀行
ATM入金手数料 SMBC/@BANK/セブン:3万円以上無料 3万円未満157円(月1回まで無料)
E-net:5万円以上無料 5万円未満157円(月1回まで無料)
ゆうちょ銀行:5万円以上無料 262円〜367円
ATM出金手数料 SMBC/@BANK/セブン:157円 
ゆうちょ銀行262〜367円
(共に取引状況によって回数限定で157円引き)
セブン銀行では無料キャンペーンあり
210円(所定回数まで無料)
ATM使用
可能時間
ATM設置各社の営業時間に準ずる(と思う) セブン銀行:ほぼ一日中 ゆうちょ銀行:制限あり(日曜8時以降使えないのがイタイ)
口座維持手数料 189円/月 (条件を満たせば無料:ローンの契約があれば残高0円でも無料) 無料
キャッシュカード
発行手数料
無料 デビット機能付きだと無料
(申込時に16歳未満のみ発行のデビット機能無しだと手数料がかかるがPAT口座を作れる年齢の人にとっては無関係)
使えるサービス
(公営競技投票)
中央競馬(即PAT)、地方競馬(SPAT4Odds Park)(全競馬場の購入可能)、競輪、競艇、オート 中央競馬(即PAT)、地方競馬(SPAT4Odds Park)(全競馬場の購入可能)、競輪、チャリLOTO、競艇、オート、 楽天競馬 (2009/3より)
使えるサービス
(その他)
比較的多くのネットサービスが対応している。 振込先として使えない場合が結構ある。ただしポイント・キャンペーンサービスは充実している。
他銀行への
振込手数料
振込手数料が他銀行より安め 他銀行並だが、給料振込み口座にすると最大5回/月までタダ。イーバンク銀行同士もタダ.

 結論を言うと「セブン銀行が使えるのならジャパンネット銀行の方が便利」という所かな。そうじゃなくてもジャパンネット銀行の方が入出金の手数料が安い傾向にある。2006年現在では「セブン銀行が使えるのならイーバンク銀行有利」だったのだが、立場が逆転している。何しろ入出金の手数料がかからないというところがポイントが高い。これを書いている時点では2009/1/31までジャパンネット銀行では「セブン銀行引出手数料無料キャンペーン」を行なっている。このキャンペーンは以前から行なわれているのだが、無料期間の期限がくるといつのまにか無料期間が延長されている。半永久的に無料なのかどうかはわからないが、今のところセブン銀行で出金が無料なのでジャパンネット銀行が便利だ。セブン銀行のサービスが行われている県に住んでいて、家の近くにセブンイレブンがある人はぜひイーバンクにしよう。家の近くにイトーヨーカドーがある人もそうかなも知れないが、ヨーカドーの場合24時間営業では無いのが欠点だ。なお、セブン銀行はセブンイレブンやヨーカドーがあっても、県によって(おそらく地元の地銀とのしがらみなどの理由で)サービスが行われていない地域があるので注意しよう(詳しくはセブン銀行のホームページで調べるか直接店に行ってATMが置いてあるかどうかを調べて下さい)。

 それから競馬ファンにはJRAだけではなく地方競馬に興味がある人も多いが、SPAT4もオッズパークも両銀行共に使える。2年前はイーバンク銀行はSPAT4以外の公営競技は使えなかったのだが、今ではジャパンネット銀行と比べて遜色の無いぐらい充実してきた。競馬以外の公営競技も両銀行とも差はない。むしろ「チャリLOTO」(ギャンブルではあるが公営競技といえるのか不明)が使える分イーバンク銀行の方が若干上である。また、その他のネットサービスでの利用を考えるとジャパンネット銀行の方が幅広い分野で使用できるのだが、以前と比べてイーバンク銀行も充実してきておりその差は縮まっているといえるだろう。

 気になるのが口座維持手数料である。黙っていても勝手に出ていってしまうおカネ。これは安く押さえたい。イーバンクなら完全無料。一人で何個口座を作ってもOK。しかも同一人物の口座なら別口座への振込手数料はかからない。一方ジャパンネット銀行では、口座維持手数料というものが発生する。ジャパンネット銀行ローンの契約があれば(ローンの利用はしていなくても)無料となるので、口座を作るのならローンも一緒に申し込んでおこう。ローンには審査があるので審査を落ちてしまえば元も子も無いのだが、申し込まないことには審査も通らない。どうしても口座維持手数料を払うのが嫌ならローン審査を落ちた時点で口座を解約すればいいし。上の表には書かなかったが、最初の3ヶ月は口座維持手数料は無料である。ローンの審査結果が出てからでも十分対応は間に合う筈だ。ちなみにジャパンネット銀行ローンは借りたその日のうちに返しても1日分の利息が発生するので注意が必要である。私はそれを知らずに家を出てATMを利用するのがめんどくさい(正確に言うと寝坊したので1レースに間に合わない)という理由でローンから借り入れをしたら(当然ジャパンネット銀行の口座に振り込まれる)、1日分の利息をしっかり取られたという経験がある。それでも何十万円も借りたわけではないのでATM利用料よりは安く上がったが。

 ちなみに、ジャパンネット銀行の口座維持手数料は他の条件でも無料となる場合がある。「口座維持手数料永久無料プラン」だ。指定された提携企業サービスを2つ以上JNBの口座で利用していると口座維持手数料が無料になるのである。その中にはオッズパークもあるので競馬ファンならオッズパークとあと1個何かを申し込んでおけばいいだろう。その中には「競艇」もあるし(笑)。

 さて、ジャパンネット銀行とイーバンク銀行についての比較を書いたが、即PATではこのネット銀行2行の他に利用できる銀行が増えた。三井住友銀行三菱東京UFJ銀行だ。この2行はコンビニや郵便局だけではなく全銀に加盟している一般の銀行のATMも利用できる。A-PATとは違って開催当日も入金できるので便利。口座開設もA-PAT用口座開設ほど難しくないし。ただし、入金は自由だが、(JRAから銀行口座という意味での)出金は開催日にはできない。翌営業日の朝に銀行の口座にその週の残金が振り込まれる。A-PAT用のロック口座の様に開催翌々日まで(銀行口座全体の)入出金できない口座よりはよっぽど便利だ。なお、これらの都市銀行での即PATでは、単に口座を持っていることだけではなくインターネットバンキングサービスを利用していることが条件だ。

 ついでに地方競馬についても少しだけ書こう。地方競馬の電話投票といえば南関東&ホッカイドウの全レースと全国の交流重賞が投票可能なSPAT4と全国の地方競馬全レースに投票可能なOdds Parkが上記ジャパンネット銀行やイーバンク銀行で利用可能である。投票をしたいだけだとこれで十分。ただ、電話投票としては後発組である 楽天競馬 も捨てがたい。全国全レースの馬券購入が可能だが、ただ馬券が買えるというだけではなく会員ページにはさまざまなコンテンツがある。地方競馬に詳しくなりたいとかいろんな情報が欲しいという場合楽天競馬の方がいいと思う。ただし、決済口座は現時点では楽天BANK@TTB(東京都民銀行楽天支店)しか使えない。手数料無料で入出金できる時間帯が平日昼間だけでATMも限られていることから銀行の利便性という点ではあまり便利ではないのが欠点。しかも楽天BANK@TTBがイーバンク銀行に事業譲渡されるということで新規決済口座の受付がストップしている。今後の楽天競馬の決済口座がどうなるかが注目だ。(このページでもわかり次第最新の情報をアップする予定)。イーバンク銀行が使えるようになれば楽天競馬も便利なんだけどね。
(2009/4/4追記)
めでたく楽天競馬はイーバンク銀行で決済できる様になりました。 【楽天競馬】が【イーバンク銀行】でご利用可能に! というわけで、まだ申し込んでいない人は、この機会に申し込んでおこう!



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