一部の好事家の中には2001年私的年度代表馬を心待ちにしている方もいらっしゃるらしいが、それは次回と言うことで、2002年最初の更新は改題の挨拶である。
この「そこに馬がいるからだ」は1994年頃須田鷹雄氏(当時はライター専業ではなかったらしい)が出した本(立ち読みだったのでタイトルは忘れました)の中に、ことわざや名言を競馬風にアレンジした作品が列挙されているコーナーがあって、そこに掲載されていた「名言」の一つである。たとえば「早起きは三万の損」=「おとなしく寝てればいいのに、朝の1Rから勝負すると3万ぐらい余計に金を使ってしまうこと。」とかいうような名言やことわざがいろいろ載っているコーナーだった。その本を買おうと思ったが、当時の私は貧乏学生だったもので(^^; (注:今でも私は金持ちではない。)
この「そこに馬がいるからだ」というのはもちろん某登山家の言葉「(山に登る理由を聞かれて)そこに山があるからだ。」のパロディである。競馬をやる理由。それはいろいろと競馬には魅力がある。馬券の魅力、つまりギャンブルとしての魅力。馬という動物が走ることの魅力。騎手や厩舎関係者の駆け引きを推理する魅力もある。しかし、それだけではない。競馬場近くの飲み屋の雰囲気を楽しむのも立派な競馬の楽しみ方である。また、旅打ちをして各地の競馬場内で売られているジャンクフードの食べ比べをするのも味があってよい。
つまり、競馬とは馬が走っていて馬券が売られていることは重要だが、それだけではないのである。ある意味一種の文化である。それらをまとめると「そこに馬がいるからだ」ということに行きつくのである。競馬を取り巻く様々な魅力・様々な文化。これらは馬がいなければ始まらない。そういう競馬の原点を見つめつつも、「馬が走っていて馬券が売られている」とういう表面的な部分だけではなく、もっといろいろな角度から競馬を見つめて楽しんでいこう。それが私の競馬に対するスタンスである。
というわけで「そこに馬がいるからだ」に改題させていただく。