TTGとしてテンポイント、トウショウボーイと一緒に一時代を築き上げたグリーングラス。2歳(当時の表記で3歳)時にデビューできず3歳(同4歳)でデビューして春のクラシックの時点では無名馬だったが、三冠レースの最後の菊花賞をテンポイントやトウショウボーイを破って制覇し、映画にちなんで「第三の男」とも呼ばれて古馬になってからも活躍した名馬である。「穴男」安田富男騎手の代表的乗り馬でもある。
その名馬グリーングラスの名は、漫画トリオの横山フックがグループ解散後に「青芝フック」と芸名を変える元になったことでも有名である。
そのグリーングラスの名を冠する欧風料理店が三田(兵庫県)で営業されていた。その名も「欧風料理店 グリーングラス」である。この店を営業する店主さんはファンだったのだろうか?ただし、看板をよく見るとスペルが「Green Glass」なんだよな(右の写真参照)。青い芝(Green Grass)ではなくて緑のガラスなのである。競走馬の方のグリーングラスのスペルは青い芝の方なので、実際は競走馬と関係なく付けられたのだろうか?店の外見を見た限りではガラスは全て無色透明で、その代わり観葉植物を中心とした緑の植物(草)がたくさん飾られているのだが、あくまでグラスはgrassではなくglassであるらしい。
「さあ、先頭はこのあたりで、サクラだサクラ!サクラスターオーです!サクラスターオーです!そしてゴールドシチー追い込んだ、ユーワジェームス差を詰める。しかし、サクラスターオー先頭だ!菊の季節に桜が満開!菊の季節にサクラ!!サクラスターオーです!!」数ある杉本節と呼ばれる名実況の中でも、特に有名なフレーズと言っていいだろう。
その杉本さんの実況にちなんだ名前の喫茶店が、料理店グリーングラスの近くに存在するのであった。横山駅周辺は菊花賞と関連性の深い土地柄なのか?とにかくこっちは間違いなく競馬実況をもとに命名しているだろう(笑)。杉本清さんと関係のある店なのかどうかは不明だが。ちなみに店名に「桜」は入ってるがサクラスターオーの馬主のさくらコマースは経営に関わっていないと思う。たぶん。
(2012/9/23追記)
その「菊の季節に桜が満開」という喫茶店に先日行ってきた。ただし、中には入っていない。日曜日に阪神競馬場の帰りに三田まで見に行ったのだが、日曜・祝日は定休日だという張り紙が貼られていた。明らかに競馬ネタの店名なのに日曜に休んじゃいかんよ(笑)。まあ、競馬場からはだいぶ離れた場所にある店なので競馬帰りの客は期待していないってことか。逆に離れているからこそ競馬開催日に営業して店内で競馬中継を流す等のサービスを期待したいのだが。
先日ついに営業してる日に行く機会があった。中に入るとやはり競馬関係の店らしく、競走馬の写真や絵、ゼッケンなどが壁に貼られていた。
その中で目についたのがこの絵。
このイラストのモデルになったのって、この店の店名の由来になったフレーズを発した人物なのでは(笑)
なお、このお店はTwitterもやってるので、興味がある方はどうぞ。