函館&盛岡遠征記’11


本稿は拙ブログ「毎日がエブリデイ!」に掲載した記事に加筆修正をしたものです。
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 東日本大震災のあった2011年。東北の太平洋側を始めとして東日本全体で大きな被害があった。その年、復興のためにJR東日本から「東日本パス」という企画切符が発売された。東北復興に少しでも貢献するために、東北に旅行にでも行ってみようか。さて、どこに行こう。そう考えていたのだが、ついでに函館まで脚を伸ばしてみることにした。函館競馬場は前年にスタンドがリニューアルしてから一度も行ってないし。というかまた競馬の遠征か(笑)。そして帰りに盛岡によって盛岡競馬場でマーキュリーカップを見てくると。

 東日本パスを使うのは復路本州に上陸してからとして、行きは青森まで夜行バス、それから先は電車で行くこととした。

2011/7/16
 前日から夜行バスで上野から青森まで移動。青森まで直行するバス(ラフォーレ号)ではなく、弘前経由で青森まで行くバス(パンダ号)だ。途中私の出身地である弘前で止まり、そこでトイレ休憩となる。別にトイレには行きたくなかったがちょっと降りて弘前バスターミナル付近を散策。久しぶりの弘前だがバスターミナルの雰囲気は以前と変わってないな。イトーヨーカドーのマークがまだ鳥マークなのか(ヨーカドー本体は確認してないが立体駐車場には鳥マークが書かれていた)。それから国道を通って青森まで移動。パンダ号は大鰐弘前ICで一旦高速を降りて弘前市街に向かって、そこから青森に行くので直行便よりも時間がかかる。値段は半額ぐらいだけど(*1)

 そして青森駅前着。青森には予定より早く着いたので早めの特急に乗ろうとしたら自由席が満席だったので、1時間ぐらい待って次の電車で行くことにした。バスが定刻通り着いたらその列車で行こうと思ってたのでまあいいだろう。というわけで青森駅で花畑牧場のホエー豚弁当を食べて、ノートPCとIPATで午前中の馬券を買った。ノートPCの電源アダプタを忘れてきたのでバッテリー残を気にしながら予想。

 そして特急スーパー白鳥で函館へ。青森ではなく新青森発の特急なので新青森から乗ってきた乗客が結構居たが、どうにか座席を確保できた。青函トンネルを抜けて函館へ。函館について駅のコインロッカーに荷物を預けて、10年ぶりに朝市にある「寿樹たけうち」というところでジャンボラーメン。函館に来ること自体10年ぶりだけど。函館に来るたびにそこのジャンボラーメンを食べてるな。北海道の名物がいろいろ入っている味噌ラーメンだ。エビ、カニ、ホタテだけではなくとうもろこしが芯ごと入っていて、真イカがまるごと入っている。その他イカとかジャガイモとかワカメとか。値段は1115円と高いがかなりボリュームがある。これだけでお腹いっぱいだ。

 その後市電に乗り函館競馬場へ。12年ぶり2回目の函館競馬場。函館競馬場のスタンドは昨年リニューアルされたのだが、リニューアル後はもちろん初めてである。きれいなスタンドだがなんかこぢんまりとしたような気がする。1階スタンドはほぼ全部業務エリアだし、ゴール前100mよりも向こうにはスタンドがないし。旧スタンドができた当時は北海道の中央競馬開催といえば函館がメインだったが、函館と札幌の開催が入れ替わり、函館は以前ほど集客力を必要としなくなったからなのかな?雨は降っていたがそれほど混んでなくて屋根のあるスタンドで見ていたので濡れずにすむ。府中と違って雨漏りしないし。それからパドックにガラス張りの座席ができていたのには驚いた。座席に番号を振ってあるので指定席なのかな?パドックはあまり長居する場所でもないので座席は不要だと思うのだが。パドックのオッズ表示版にはレース中継も映るようになっているため、ここで一日中観戦することも可能だ。非開催時ならともかく開催時に本馬場を見ずにパドックに一日中いるといてもしょうがないが、非開催時ならここでモニター観戦していてもいいだろう。以前と違い地方競馬も行われなくなったので、場外発売の利便性を重視した造りにしたのだろうか?

 函館競馬場では、以前から噂に聞いていたマンゴーソフトを食べる。場所を探すのに結構時間がかかったな。馬券の方は函館メインのSTV杯は的中したものの、トータルではちょい負け程度のマイナス。ちなみにスタンドは新しくなったが、コースは以前と変わってなかった。

 夜は朝市にある丼屋でがごめイカ刺し丼を食べる。競馬は勝てなかったのでウニとかアワビとかの高いものは自粛(笑)。雨は上がったものの曇っていたので函館山に夜景を見に行くということはしなかった。たぶん霧でほとんど見えないだろうし。

 その後五稜郭の近くのネットカフェに移動。そこに泊まることにする。この日は宿の予約ができなかったのだが、ノートPCのアダプタを忘れてきたので、ネットにつながったパソコンが使えるからちょうど良かったかな。どうしてもTargetFrontierとか自作のマクロとかが必要な作業(ホームページの予想書きとかiPadに送り込む馬柱作成とか)以外はネカフェのPCでやればいいし。

2011/7/17
 朝起きて、五稜郭公園に向かう。五稜郭といえば以前は土塁や石垣、堀等の外側は城郭らしさを維持しているが中はがらんどうというイメージだった。しかし、去年箱館奉行所の建物を復元したそうで、中心部には箱館奉行所が据えられていた。園内をしばらく散策。五稜郭タワーは9時からの営業だが、来たのがちょっと早かったので営業していなかった。しばらく散策後、市電の電停方面に向かったが、朝食を取れそうな店がほとんど空いていない。函館といえば観光客はみんな朝市に向かうので、この辺の食堂とかは朝は営業しないのかな。結局地元らしさが皆無なミスタードーナツで朝食。9時まで待って五稜郭タワーにある函館カレーでおなじみの五島軒でカレーでも食べれば良かったかな。

 そして市電で函館競馬場に向かう。途中で電車が馬運車を追い越して行ったが、馬運車が再び市電を追い越して行った。そうこうしているうちに朝の1レース前に函館競馬場に到着。

 朝から馬券の方は当たらず。函館7Rでようやく的中した。サウスヴィグラス産駒のワンツーの馬連が的中。

 この日の発見といえば喫煙所にあったタバコの自動販売機の横でマッチが配られていたこと。写真はこちら。こういう物が配られてるんですね。昭和のスナックみたい(笑)。思わずこのレトロ調のアイテムをもらってしまう。

 この日の函館メインレースはマリーンS。私の本命は北海道が得意な藤田騎手が騎乗のエーシンモアオバー。開幕週の逃げ馬だし、ここは確勝級だろう。そう思ってエーシンモアオバーの頭で勝負!しかし、私の馬券はスタートしてすぐにハズレ確定(T_T)。エーシンモアオバーはスタート直後落馬。あとは虚しくレースの行方を見守るだけ。はるばる函館までやって来たのにメインレースでこれかよ…。

 この週唯一の中央競馬の重賞は新潟競馬場で行われたアイビスサマーダッシュだ。日本唯一の直線だけで行われる重賞なので、この日はそれを観るために新潟に行ってる人が多かった様たが、函館にいる私はモニターで観戦していた。そしてそのレースも見事にハズレ。ただし、馬券を買った馬が完走したので最後までレース観戦を楽しめた、ってそれが普通だよな。エーシンヴァーゴウが勝ってこのレース牝馬の7連覇。エーシンの馬は函館でも勝って欲しかったのだが…。

 そしてメインレースで落馬した藤田騎手は最終レースで穴馬に乗って勝った。そのせいで私の馬券は最終もハズレ。ここで来なくていいからメインでちゃんと乗って欲しかったな。いくつかのレースは当てたもののトータルでは大幅マイナスの成績で競馬場を後にする。

 この日は湯の川温泉に旅館を予約していたのだが、湯の川温泉までは散歩も兼ねて歩いて行った。車中泊→ネットカフェ宿泊でしかも暑い中歩きまわっていたので疲れが溜まっており、その疲れを癒やすために部屋に荷物を置いたら即温泉に入浴。安い宿だったが露天風呂でなかなか雰囲気は良かった。

 入浴後は適当に海の方へ散歩に行き、そこで見つけたラーメン屋でラーメン。函館といえば塩ラーメンだ。前日は味噌ラーメンを食べたが。近くに寿司屋もあったのだが、競馬も負けたことだし海産物以外の函館名物である塩ラーメンを食べておくのも悪くない。

 その後宿に戻って再び入浴。風呂から上がったら自動販売機でアンバサが売られているのを発見したので懐かしさのあまり飲んでしまう。本州じゃもう売られていないんだよな。

2011/7/18
 この日は盛岡でマーキュリーカップがあるので盛岡競馬場へと向かう。スーパー白鳥で新青森へ向かい、新青森からは新幹線で移動。JR東日本管内に入ってからはJR東日本パスを使う。最初はJR東日本パスで東京と盛岡を移動しようと思っていたのだが、せっかくだからと競馬場リニューアル後一度も行っていない函館まで行くことにしたのが今回の旅打ちのきっかけなのである。というわけで盛岡遠征はだいぶ前から計画していた。

 東北新幹線の八戸より北の部分は初めて乗ったがトンネルばかりだった。青函トンネルを抜けて来たばかりなのに、今度は新青森からは八甲田を突っ切る陸上トンネルが続く。トンネルばかりだ。特に新青森−七戸十和田間はほとんどトンネルだった。八戸と青森を最短で結ぶべくして作ったトンネルだ。在来線(現:青い森鉄道)よりもかなり距離は短い。指定席券は取れなかったのだが、車掌に言ったら盛岡までは指定席に座らせてもらえた。

 盛岡に着き、冷麺でも食べようと以前行ったことのあるぴょんぴょん舎に行ったら行列ができていたので、隣にあるじゃじゃ麺屋に入る。前に来た時から気になっていた店だ。もちろんじゃじゃ麺を注文。隣の店とは対称的にあまり客が入っていなかった。

 じゃじゃ麺を食べて競馬場行きのバスに乗ろうとしたら、ネットで調べた時刻表が古いらしく、バスが減便されていて30分余分に待たされることに。その間駅ビルをぶらついていたら「ずんだシェイク」というものが気になったので頼んでみた。ずんだ餅でおなじみのずんだが入ったシェイクだ。意外な組み合わせだがこれがなかなか美味い。

 そうこうしているうちにバスがやってきて競馬場へと向かう。街の中から山の中へとバスが向かいしばらくすると競馬場へ。相変わらず「こんなところに本当に競馬場があるのだろうか?」と思ってしまうほどの山の中だ。初めてじゃなかったので別に不安にはならなかったが、初めて来た人だと「このバスは本当に競馬場に向かってるのだろうか?」と心配になるだろう。山を切り開いて平地にして作った競馬場。土地の買収は楽だったかもしれないが競馬場として使えるように平地を作るのに物凄いカネがかかっただろうな。まさにバブルの代物である。

 というわけで盛岡競馬場へ。競馬場内の自販機に期間限定で復刻版として売られているメローイエローがあったので飲んでみる。懐かしの味だ。今回の遠征ではアンバサとかメローイエローとか懐かしい飲み物を飲むことが多いな。それはそうと盛岡競馬場では場内では缶に入った飲料が売られていた。公営競技場では缶飲料は売っていないというイメージがあるのだが、帯広競馬場でも売られているし北の方はギャンブル場で缶を売らないという不文律はないのだろうか?

 この日のレースは全部ダートだった。盛岡といえば地方競馬唯一の芝コースがあり、日本で唯一ダートコースの内側に芝コースがある競馬場なので、せっかく来たんだからそういう盛岡らしいレースを観たかったのだが残念だ。馬券の方はパドックで良さそうに見えた馬を中心に買っていたが、軸は来るけど相手が来ないという状態が続いた。

 そしてメインのマーキュリーカップ。一番人気のゴルトブリッツが頭で、メイショウタメトモを2着固定にして他の中央馬2頭に三連単流しで勝負。ゴルトブリッツの勝利は堅そうだし、パドックでメイショウタメトモが良さそうだったのでそんな買い方をした。そうしたらゴルトブリッツが予想通りの快勝で、2着にメイショウタメトモが来た。3着は中央馬のパワーストラグルで、三連単が的中した。函館の負けを取り戻すには至らなかったがこれで最終の資金ができた。しかし、最終はハズレ。ただしこの遠征で唯一トータルプラスの日だったな。

 競馬終了後は盛岡駅前に戻り、有名な盛樓軒の冷麺を食べようかと思ったが混んでたので諦める。その代わり昼間行けなかったぴょんぴょん舎でやはり冷麺を食べる。以前この店に来た時はりんごが入っていたのだが、今回はりんごではなくスイカが入っていた。夏はスイカになるのか。

 帰りは新幹線で帰京。三連休最終日でしかもJR東日本パスが使える日ということもあり指定席が取れなかったので盛岡始発のやまびこに乗った。時間ははやてよりもかかるがどうにか座れたので良かった。


(*1) 値段が安いのは時間もあるが車両が高速バス用のゆったりしたシートではなく普通の観光バス車両だからということもある。



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