WINS新宿の隣にあるチケットショップで格安航空券を買った。東京−大阪間が12,000円弱。JALのマルチきっぷってやつだ(わからないひとはJALのホームページでも見て調べてください)。片道分だけ買った。そして20日の10時50分羽田発伊丹行きの飛行機を予約した。事前に手配したものはこれだけ。あとは臨機応変に考えればいいや。どうせ気楽な一人旅なんだし。
そして、今回の遠征の画期的なところはノートPCとモデムカードとPHSを持っていくという点だ。PATが当たったのを機に私もモバイラーになろうと決心し、A5サイズのノートPCとモデムカードを買ってしまったのだ。しかし、PATにつなごうとしてもなかなか設定がうまくいかずに苦労した(インターネットにはつながるんだが)。だが、出発直線に使えるメドが立ったし、どうせ今回の旅行では競馬場にいるんだからPATは使わないだろうから(実は使うことになるのだが、それは本文を読んでいただきたい)まずは一安心というところだ。
ちなみにこの原稿は現地で書いたものに加筆修正をしたものです。
マルチ切符は予約をキャンセルしてもキャンセル料はかからず別な便でも有効だそうなので、飛行機の切符代はまるまる損したわけでもなかったが、もうこの日のJALの大阪行きはすべて満席。しかたがないので帰りの切符に割り当てることにした。この時点で土曜の阪神競馬場にはいけないことが確定。新幹線で大阪にいくことにする。今回の遠征のメインの目的は日曜の阪神大賞典であるので、日曜日に阪神競馬場に行ければそれでいいのだ。
というわけで、羽田まで無駄足を運んだ後は京急で横浜へ。羽田空港へいくのは5年ぶりぐらいであり、その時は京急は羽田空港まで出てなかったが、今では羽田空港から京急に乗れるようだ。そして横浜で新幹線の切符を買う。ここで、横浜から小田原までは在来線にしたが、これも失敗だったな。横浜線を使って新横浜まで出て、新横浜から乗ればよかった。どうせ料金は大して違わないんだし。そしたら「ひかり」で新大阪までいけたのにな。新横浜がひかり停車駅だということをすっかり忘れてた。
というわけで小田原までいく。そして新幹線を待つ。小田原駅の新幹線のホームで秘密兵器をおもむろに取り出す。秘密兵器とは何か?そう、それはJRA−PATをインストール済のノートPC&PHSである(爆)これで勝馬投票ができるぞ。PHS圏内ならどこにいても馬券が買える。世の中便利になりましたな。ただし、携帯やPHSのような無線によるPATでの投票はJRAでは保証していないので、自己責任の下で行いましょう。ちなみにPATによるモバイル投票についてはこのページがなかなか参考になります。中山のメインフラワーカップの馬券を買う。正確にいえばPATだと馬券という紙切れは手に 入らないので「投票する」なのだが。新聞に赤ペンで印を打ち、おもむろにPC&PHSを取り出し何かカシャカシャやってる男を見て周りにいた人はどう思っただろうか?しかも赤ペンを耳にはさんだまま弁当を買いにいくし(爆)
そして新幹線で大阪へ。関西では私の愛読紙日刊競馬が売っていないので競馬ニホンを買う。大阪駅前のマルビルの最上部にある電光掲示では競馬の結果が(番号だけだが)回っていた。マルビルの電光掲示板によって小田原でPAT投票した馬券が外れていることが判明(;_;)。そして地下鉄で道頓堀へいって飯を食う。たとえば新宿や梅田なんかだといかにも「作られた都会」という感じだが道頓堀周辺(いわゆるミナミと呼ばれている地区)は自然発生的にできた都会であるような気がする。私はこういうわざとらしさのない雰囲気が好きだ。東京の下町もそういう感じなのかな?あまりいったことはないが。
道頓堀では飯を食ったあと「せっかく大阪まで来たのだからたこ焼きでも食いたいな」と思ったら行列のできているたこ焼き屋を発見。2軒並んだ屋台でどちらにも行列が出来ていた。おそらくここが大阪一つまり日本一のたこ焼き屋なんだろう。2軒のうち、看板で「隣の店とは関係ありません」ということを歌い文句にしている方のたこ焼きを食べる。さすがに日本一だけあってうまい。東京競馬場のたこ焼きよりもずっとうまいぞ、って比べる相手のレベルが低すぎるか。競馬場のたこ焼きもそんなにひどいわけでもないけどね。少なくともタコは入っているし。
しっかし、WINS道頓堀が夜には露天の果物屋に変わっているのには驚いたな。さすが大阪は商売の町だけある。しばらくミナミをぶらついたあとはキタ(梅田)へ戻る。仁川へのアクセスの良さを考え梅田に泊まることにする。そして通産3度目(4度目かも)の利用となるカプセルイン大阪に泊まることにする。そういえば以前京阪神周遊券を使い京都を中心に旅行したときも泊まるためだけにわざわざ大阪まで来てこのカプセルホテルに泊まったことがあるな。
とか何とかいっているうちにサナギのような形をした前衛的なデザインの建物が視界に入ってくる。そうそれが阪神競馬場である。一般道から競馬場入り口までの間には屋根付きの歩道ができていた。前来たときは無かったな。入り口ではクレバカードという来週からサービスの始まる競馬場にいけばポイントがたまって景品がもらえるカードの受付が行われていたので申し込む。なんで府中市民が阪神まで来てそんなものを申し込んでるんだか(笑)
この日はあいにく雨だった。でも阪神大賞典ということもあってか結構混んでいたが。雨が降っていたのでガラス張りのスタンドや場内のモニターを中心にしてレースを観戦することにする。何故か馬券はスタンドで生で見ているレースは外し、モニターで見ていると良く当たったが。
雨は一向に止まなかったが、準メインとメインは直線の最前列で見ることにする。準メインを前で見たのは場所取りのためであるが。
そしてメインレース阪神大賞典である。これを見に来たようなものである。馬券はメジロブライト−スペシャルウィークの馬連一点1万円。オッズはたったの1.5倍しかつかないがしょうがないだろう。レースがスタートする。当然単騎逃げと思っていたタマモイナズマは逃げない。逃げずに勝てるとは思えない。2強に割って入るとしたらタマモイナズマだと思っていたが、これで私の馬券が当たることはほぼ間違い無くなったと確信した。彼の逃げを見ることも期待はしていたが。サイレンススズカのような一かバチかの大逃げを打てば勝てるかもしれないし、当然そういう作戦でくると思っていたのだが。最後の直線ではスペシャルウィークとメジロブライトがやはり抜け出す。そして後続を突き放し2頭が私の目の前を通り過ぎて行く。これを見てこそ阪神まで来た甲斐があるというものである。結局当然のようにしてその2頭で決まった。ブライアンVSトップガンのときのような壮絶な叩き合いにはならず、メジロブライトは追い込むもスペシャルウィークに3/4馬身ほど及ばなかったが。ゴールの200mほど手前で見ていたが他のすべての馬がゴールし終わったあとにマジックシンガー(ビリ馬)がポツンと私の目の前を通り過ぎていった。
結局最終レースまでいて収支がプラマイゼロで落ち着く。競馬が終わった後は電車は混んでるだろうから西宮方面に歩き、ラーメン屋を見つけたので担担麺(漢字が合ってるかな?)を食う。結構店は込んでいたので漫画を1冊読むことができた。そのラーメン屋の歌い文句は「漫画がたくさんおいてある店」。ラーメンそのものよりも漫画がウリなのか。ラーメン屋のTVではじゃりん子ちえが放映されていた。最近のTV事情はあまり知らないが、じゃりん子ちえってTVに復活したのか?それとも関西ローカルなのかな?関西人にとってはじゃりん子ちえはサザエさんのような一般庶民の日常を描いたものだという噂もあるし。
そして明日は朝8:50の飛行機に乗らなければいけないので(この時間しか予約がとれなかった)伊丹空港の近くのホテルへ泊まる。6900円(税込)也。なんか夜行バスとかで帰ったほうが安くて早いような気がするぞ。でもまあ飛行機の切符を無駄にせずに済むし、ホテルでゆっくり休めるのでこれでいいだろう。たまにはカプセルホテルやサウナの仮眠室や乗り物の中やオールナイトの映画館ではなくちゃんとした宿でくつろぐのもいいだろう。ホテルでは電池が切れる寸前のPCとPHSを充電する(笑)
というわけで伊丹空港で羽田行きの飛行機に乗る。雨は降っていない。晴れている。どうして雲の下にいる日は雨で、雲の上にいる日は晴れてるんだか(笑)。チェックインの時に「窓側がいいですか通路側がいいですか?」ということは聞かれたが「喫煙席にしますか禁煙席にしますか?」というもっと重要なことは聞かれなかった。JALの国内便は全席禁煙になったらしい。しかも4月から国際線までもが全席禁煙になるらしいし。他の航空会社はどうなのだろう?他の会社は全席禁煙というバカなことがないのであれば、もうJALの飛行機には乗らないことにしよう。ブラジルとか地球の裏側にいく飛行機が全席禁煙なんて耐えられんぞ、きっと。
東京に着くと春一番が吹いていた。