プロは馬券でメシを食う?

バックナンバー(8/13-9/10)

9/10

中山 京成杯オータムハンデキャップ (G III) 芝1600m
4歳上別定

 ようやくと秋競馬といった感じだがまだまだ夏競馬の延長のようである。秋が本格化するのは毎日王冠からだと毎年思うのだが、今年は特に新潟競馬場が改装中で府中や中山で競馬が行われていたので、例年に増して変わり映えしない。

 しかし、今年から中央競馬の日程が大幅変更となった。この京成杯AHは変更にはなっていないが、スプリンターズSの日程繰り上げに伴い、そのステップレースの位置づけとしてセントウルSが同日に組まれている。したがって、スプリンターがそっちに流れていったため、例年ならここにもスプリンタータイプの馬が出てくることがあるのだが、今年はマイルのスペシャリスト達のレースとなった。

 荒れるハンデ戦ということでハンデの有利そうな馬を狙おう。サンライズタイガーが本命。定量は56kgだが、ここでは54kgである。短いところを中心に使われてきており、マイルは今年の3月に1戦しか経験がないが、その時は1600万条件を中山コースで58kgという斤量で制している。コース適性はありそうだ。前走惨敗しているが、それは休養明けということで参考外。芝を使われるようになってからは好調であり、叩き2戦目の今回は狙い目である。

 相手はハイフレンドコートマイネルマックスリワードニンファシンボリインディトロットスターの人気上位5頭。





サンライズタイガー ハイフレンドコート1000pts
マイネルマックス
リワードニンファ
シンボリインディ
トロットスター

1着シンボリインディ1:34.5
2着トロットスタークビ
3着ヴァイタルトラック3/4
4着エイシンキャメロンハナ
5着エアガッツ3/4
払戻金 単勝 8 260円
    複勝 8 150円 / 10 190円 / 6 720円
    枠連 7−8 570円 / 馬連 8−10 830円
    ワイド 8−10 390円 / 6−8 1,760円 / 6−10 2,120円



 サンライズタイガーが出遅れたが果敢に番手つける。しかし、4コーナーにたどり着く前にスタミナが尽き、ブービー馬から大差のビリ。いくら得意のコースでもオープンの壁は厚かったか。

 結局はマイルに戻れば強いシンボリインディがNHKマイルC以来の勝利である。トロットスターに首差まで迫られたが、G1馬の貫禄は保った。

 ハンデ戦の割には堅かったが、ヴァイタルトラック(49kg)が3着に入り、ハンデ戦らしさをどうにか醸し出した。最近の村田は穴をあけることが多いので複勝を押さえておくのが正解だったか。

8/20

札幌         札幌記念 (G II)         芝2000m
4歳上別定

 G2に格上げされハンデ戦から別定戦に変わって今年で4年目。別定になってからの3年を見ると大して荒れていない。実力馬が力を出し切り易い札幌芝2000mコースでしかもハンデ戦ではないとあれば無理な穴狙いはやめたほうが無難である。

 過去3年の連対馬のうち6頭中5頭がG1連対馬。また、牝馬が9頭出走して4連対と大活躍している。一般的に動物はメスのほうが子供を生む関係上耐環境性に優れているが、馬も例外ではなく、夏の大舞台は牝馬が活躍するのである。というわけで1番人気だろうが昨年の2着馬ファレノプシスは堅いだろう。

 問題は相手探し。G1連対といえばアドマイヤコジーンも3歳G1であるが一応勝利馬である。4歳時は骨折に泣いたが、ここは休養明け3戦目。そろそろ本領発揮と行きたいところだ。コジーン産駒は3歳から活躍するが、かといって早熟というほどでもなく5歳の今なら十分活躍できる。

 その他のG1連対馬も見てみよう。ダイワオーシュウはリアルシャダイ産駒だけに1回使ってからが本番だろう。休養明けでもオールカマー2着という実績があるが、今回は距離が足りないと思うので消し。シンボリインディは今度は距離が長すぎ。しかも近走がいまいち。エーピーインディ産駒なら2000mも持つ場合もあるが、母父がダンジグであるのでこの馬はマイルまでだろう。

 他の有力馬では上がり馬エアギャングスターというのがいる。このレースの出走馬の大半が出走した函館記念最先着だが、未だ重賞未勝利。重賞未勝利馬が連に絡んだ試しがないので思いっきって消し。いつも人気が先行する馬だし。




単勝ファレノプシス1000pts
馬連ファレノプシスアドマイヤコジーン
ワイド

1着ダイワカーリアン1:59.9
2着エアギャングスター2
3着レガシーハンター3/4
4着ダイワオーシュウアタマ
5着シンボリインディクビ
払戻金 単勝 4 2,410円
    複勝 4 620円 / 13 160円 / 12 470円
    枠連 3−8 380円 / 馬連 4−13 4,890円
    ワイド 4−13 1,440円 / 4−12 4,230円 / 12−13 1,270円



 なんか、単勝、馬連、ワイドと押さえるのだったらついでに枠連も押さえておけばよかったかな(笑)ファレノプシスと同枠のダイワカーリアンが勝って、アドマイヤコジーンと同枠のエアギャングスターが2着なんだから。配当はメチャクチャ安いけど。

 というわけで函館記念と同じ買い目なら当たっていた組み合わせで決まりである。なんで函館記念はこの組み合わせで決まらないんだかな。

 ダイワカーリアンはハンデ戦の函館記念は敗れたが、この別定戦で逃げ残ってしまった。考えてみたら函館記念は56.5kgでトップハンデ、ここでは56kgでしかも別定戦だから函館記念の時のように軽ハンデ馬がいないので相対的には0.5kg分以上に有利であった。函館記念で本命にするのならここでも追っかけて見ればよかった。逃げるダイワカーリアンに競りかけると思われたサクラナミキオーが控える競馬をしてしまい、結果的にダイワカーリアンが楽に逃げてしまう。もともとハンデ云々よりも展開が向けば走る馬なので、今回は展開が向いたのだろう。

 エアギャングスターも近走は逃げ馬に競りかけるレースが多かったが、今回は好位に控えて抜け出した。前がごちゃついた函館記念では逃げ争いに加わり自滅したようにも見えたが、今日はこの馬本来の競馬ができていたので2着と健闘できた。ただ、おかげでダイワカーリアンがバテなかったので逃げ切られてしまったが。

 我が本命ファレノプシスは7着。昨年よりも弱化したメンバーの中では物足りない着順である。休養が響いたのか。アドマイヤコジーンは11着。実は単なる早熟馬なのか、怪我の後遺症で走る気を無くしてしまったのかもしれないので、次もダメなら見切りをつけたほうがいいかも。でもこういう馬って忘れたころにやってくるから困りものなのだが。

8/13

小倉       小倉記念 (G III)        芝2000m
4歳上ハンデ

 今年からまたハンデ戦に戻った小倉記念。荒れる(筈の)ハンデ戦であるが、トップハンデのアンブラスモアをあえて本命とする。前走の吾妻小富士OPを59kgの斤量で勝っているにもかかわらず、ここでトップハンデとはいえ58kgというのは有利ではないだろうか。もともと夏場は強い馬であり昨年のこのレースを勝っているのだからコース適性もある。別定からハンデと条件は変わったが、逃げ切りで2連覇といきたいところだ。

 相手は手広くいこう。まず消す馬を探す。1番人気ヒシピナクルは好調時に小倉で勝っているが、小回りの忙しいところは向いていない筈だとおもう。人気をかぶっているような感じがするので消すことにする。

 それから56.5kgを背負うロサード。前走の北九州記念でフロックで2着に突っ込んで来たというだけでこのハンデは見込まれ過ぎ。また、エイシンキャメロンも力的に大したことがない割には56kgとハンデがきつい。ハンデが見込まれすぎているこの2頭も消し。

 結局アンブラスモアの相手は残りの馬すべてとする。軽ハンデの馬に限って先行馬なのでそのままアンブラスモアと共に粘ってしまう可能性があるし。ハンデ戦なのだから人気サイドの馬を軸にしたら軽ハンデの人気薄も押さえておいたほうが高配当にありつけるチャンスがあるというものだ。




アンブラスモアミッキーダンス300pts
マルカコマチ
エイシンビンセンス
ロードスター
カネトシガバナー
テイエムトッキュー100pts
グランドシンザン
ビッグバイキング
タガジョーノーブル
インターシャーク

1着ミッキーダンス1:59.7
2着アンブラスモア1.3/4
3着ロサードクビ
4着エイシンビンセンス1.3/4
5着マルカコマチクビ
払戻金 単勝 11 610円
    複勝 11 230円 / 5 130円 / 4 280円
    枠連 4−7 1,460円 / 馬連 5−11 1,980円
    ワイド 5−11 720円 / 4−11 980円 / 4−5 820円

的中: 300 x 19.8 = 4960pts



 一応的中なのだが、一番配当の低いミッキーダンスがやってきた。ミッキーダンス初重賞制覇である。また、今回は佐藤哲三騎乗だったが、この馬の松永幹夫以外の騎手での勝利はこれで2度目。配当は低かったが、自信をもって消したロサードが意外に健闘していたので、当たっただけ良しとしよう。

 アンブラスモアはやはり逃げたが、最後にミッキーダンスに捕まった。片や53kg片や58kgなので力負けではなく斤量差なのだろう。これぐらいの差ならもう少し斤量差がなければ逆転していた筈だし。

 ロサードが3着と意外に健闘した。前走も小倉の北九州記念2着とここに来て復調気味である。小倉というコースがこの馬にあっているのか。

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