プロは馬券でメシを食う?

バックナンバー(2/13-2/27)

2/27

中山 中山記念 (G II) 芝1800m
5歳上別定

 今年からこのレースの日程が2週繰り上がった。先週のダートG1フェブラリーSにキングヘイローが出走し、人気を裏切ったが、キングヘイローは昨年のこのレースの勝ち馬である。素直にここに出てくれば勝てるのだと思うのだが・・・。

 出てくれば連は外さないと思われるキングヘイローがフェブラリーSにまわったため、中山記念は混戦模様となった。クリスザブレイヴが同型がいないこともあり有力なように見える。しかし、前走クリスザブレイヴに2馬身差の2着だったビッグバイキングも注目の1頭である。前走は2馬身の差があったが、クリスザブレイヴが昨年の夏以降使いずくめなのに対し、ビッグバイキングは休養明け2戦目で馬体にも余裕があった。上積みということを考えると、今回が叩き3戦目となるビッグバイキングに期待できる。クリスザブレイヴは人気になるだろうから、人気の盲点となるビッグバイキングを本命とする。

 連の相手は相変わらず好調のクリスザブレイヴを初めとして、素質馬エアギャングスター、大崩れしないロードサクセサー、昨年のエプソムカップの覇者アメリカンボス、連勝街道まっしぐらの上がり馬ブラザータイクーン、昨年のこのレースの2着馬ダイワテキサスといったところ。さらに、穴として一発のありそうなビッグサンデーキングオブダイヤも押さえておこう。





ビッグバイキング クリスザブレイヴ400pts
エアギャングスター
ロードサクセサー
アメリカンボス
ブラザータイクーン
ダイワテキサス
ビッグサンデー100pts
キングオブダイヤ

1着ダイワテキサス1:46.8
2着アメリカンボス3/4
3着ビッグサンデーハナ
4着ブラザータイクーンハナ
5着グレートサクセス1/2
単勝920馬連7−92,530
複勝270ワイド7−9860
2504−92,190
6204−72,010
枠連4−51,320




 エアギャングスターがフレグモーネの為に出走取消。

 ビッグバイキングが今度こそクリスザブレイヴに勝つと思ったのだが、そのクリスザブレイヴが掲示板にすら載らないんじゃねぇ。そもそも、ビッグバイキングはクリスザブレイヴにすら勝てなかったというのが誤算だった。

 1着ダイワテキサス、2着アメリカンボスと1,800mの重賞で実績のある馬が連対した。やはり「格」で決まってしまったのだろう。ワイド圏に穴っぽい馬が来たが、その3着ビッグサンデーにしてもG1(マイルCS)で連に絡んだ馬である。

 そんな中、準オープンを勝ったばかりの馬であるブラザータイクーンが差のない4着と健闘。G1では足りないかもしれないが、G2クラスなら充分通用しそうだ。


2/20

東京      フェブラリーステークス (G I)      ダ1600m
5歳上定量

 前日にこれを書いているのだが、今日の夜から明日の朝にかけて関東地方では雪が降る可能性が高いらしい。というわけでフェブラリーS当日もダート変更か中止になるかも。まあ、もともとダートなのでダート変更になってもフェブラリーS自体は条件が変わるわけではない。馬場状態は重や不良になるかもしれないが。本当は京都記念も予想しようと思ったが、(関西の天気はどうかわからないけど)ダート変更をおそれて京都の予想はしない。

 さて、今回はどの馬も一長一短であり、非常に難解である。今回は消去法でいこう。まず、人気サイドの馬で消せる馬から。芝の実績馬でダートで実績のない馬はどうも過剰人気になるが、消えてくれることが多い。期待値を考えると「消し」である。シンボリインディキングヘイローがこの「過剰人気」にあたるので消しである。また、昨年の覇者メイセイオペラも東京大賞典で惨敗しているし、どうも昨年ほどには調子がよくない。しかも、地方馬故に2年連続で勝たれるとJRAのメンツにも関わるので、今回は他の馬にマークされて苦戦を強いられる可能性もある。

 明らかにこないと思われる9歳馬テセウスフリーゼと距離が持たないであろう1400m以下のスペシャリストセレクトグリーンも消し。 

 さらに別定戦に変更になった94年以降全連対馬がダートにおける勝率が5割以上である。それだけ「ダートの鬼」である必要があるわけだ。ダート経験1戦で3着のレッドチリペッパーはまだいいとしても、その他のダート連対率5割未満の馬であるビーマイナカヤマメイショウモトナリは消しとする。

 残るは8頭。8頭もボックスを買っていられないので、この中から軸を選ぶとすれば船橋のアローセプテンバー。ダートのマイル戦は8戦7連対であり、唯一連に絡まなかった1戦も3着には来ている。1800mでもパーフェクト連対という実績があるのでペースの速くなる府中でも大丈夫だろう。中央初出走だが、楽しみだ。

 もう1頭単勝100倍台(前日発売でのオッズ)で面白い馬がいる。バトルラインだ。もう終わったと思われている馬だし、前走は休み明けだったとはいえ平安Sで惨敗しているので今回も人気がない。しかし、この馬は叩き2戦目が[2,1,0,1]という成績であるので、一叩きした今回は狙えるかも。また、鞍上も岡部に変更であるが、岡部騎手といえばG1になってからこのレースを2連覇しているように、東京ダート1600mは得意である。穴として狙うには面白い存在だ。





アローセプテンバーファストフレンド300pts
オリオンザサンクス
オースミジェット
ゴールドティアラ
キョウエイマーチ
レッドチリペッパー
ウイングアロー
バトルライン(総流し)100pts

1着ウイングアロー1.35.6
2着ゴールドティアラ1/2
3着ファストフレンドハナ
4着メイセイオペラクビ
5着セレクトグリーン1
単勝14710馬連6−141,530
複勝14190ワイド6−14600
2001−101,030
5701−6830
枠連3−7880




 一昨年の最優秀年度代表馬ウイングアローが久々の勝利でG1をモノにした。まさに貫禄勝ちである。また、ペリエ騎手は日本初G1制覇である。

 2着はゴールドティアラ。武豊騎手がまたしてもG1連対。3着も関東のトップジョッキー蛯名のファストフレンドだし、フランス、栗東、美浦のトップジョッキーによるワンツースリーで決まったようなものだ。更に差のない4着は水沢の星メイセイオペラであり、岩手県のトップジョッキー菅原勲が4着ということになる。

 今年はダート馬ばかりが上位に名を連ねた見事なレースだった。シンボリインディは9着だし、キングヘイローは単勝一番人気ながら、13着に沈んでいる。

 期待してた船橋のアローセプテンバーは8着。今の南関東はそれほどレベルが高くない?オリオンザサンクスは一か八かの大逃げをうつもブービーだし。まあ、南関東で優秀な馬はみんな川崎記念にいくだろうから、一概に南関東のレベルが高くないとはいいきれないか。

2/13

東京 ダイヤモンドステークス (G III) 芝 3200m
5歳上ハンデ

 東京競馬場で行われる最長距離レース。混戦模様のハンデ戦で、(馬券検討の上で)難解なレースかもしれないが、年に数えるほどしかない3000mを超える長距離戦だけに、長距離向きの馬を中心に狙っていこう。

 まず、トップハンデのスエヒロコマンダー。鞍上の岡部騎手は長距離重賞での実績がかなりあり、特にこのダイヤモンドSはすでに7勝をあげている騎手である。全盛期ほどの体力や騎乗技術はないが、長距離レースに必要とされる勝負勘や駆け引きの巧さは衰えていない。むしろベテランだからこそ持ち味がだせるだろう。また、この馬の父スエヒロコマンダーも産駒は長距離向きである。母親だけ見るとスプリンターであるラスカルスズカも、距離が長くなるほど好レースをしている。問題は57.5kgという斤量だが、G2鳴尾記念を57kgで制しているのでそれほど問題にはならないだろう。昨秋は不振だったが、前走日経新春杯で復活の兆しを見せている。今回こそは完全復活となるだろう。

 長距離といえばメジロ。そのメジロの馬が3頭登場する。その3頭のうち牝馬のメジロサンドラは牝馬の連対が10年以上ないのでこの距離だと苦しいか。残りの2頭メジロロンザンメジロアトラスは母も父もメジロの馬であり、長距離向きに誂えられた重厚血統という気がする。両頭とも近走は条件戦ながら安定した成績を残している。このメンバーで、しかも斤量も軽いので大崩れはしないだろう。メジロの牡馬2頭が狙い。

 さて、今週の話題といえば、小倉を中心に活躍中の外人騎手デムーロの府中初見参である。ダイヤモンドSではタヤスメドウに騎乗する。人気になるだろうが、デムーロは東京競馬場初見参。いくら日本に来てから大活躍しているからとはいえ、小倉と府中じゃ全然コース形態もジョッキーのレベルも違うし、特に直線の長い府中の場合慣れていないと仕掛けどころの判断を間違う可能性がある。人気馬に乗っていても疑ってかかったほうがいいだろう。





スエヒロコマンダーメジロロンザン1000pts
スエヒロコマンダーメジロアトラス500pts
メジロロンザン メジロアトラス

1着ユーセイトップラン3:17.5
2着ジョーヤマト2.1/2
3着スエヒロコマンダー2.1/2
4着タヤスメドウ3/4
5着メジロロンザン1.3/4
単勝131,660馬連3−1337,580
複勝13530ワイド3−137,370
1,4509−132,050
2503−96,370
枠連3−83,480




 ユウセイトップランが2年ぶり2度目のダイヤモンドS制覇!!単勝オッズは2年前の3倍である。8歳馬でしかも近走不振だっただけに、全盛期のデキは望めないと思われていたが、得意の府中3200mで堂々の貫禄勝ち。

 2着はこれまた8歳馬ジョーヤマト。軽ハンデ51kgを活かして2着に突っ込んできた。これだからハンデ戦はわからない。馬連は3万馬券だ。この馬は2走前も52kgの軽ハンデで準オープンのハンデ戦を勝っているので、ハンデの軽い時は注意が必要なのかもしれない。

 スエヒロコマンダーは57.5kgのトップハンデが応えたのか3着がやっとだった。デムーロ騎乗のタヤスメドウは4着。

 そしてメジロ軍団はそれよりもあとだった。私の狙い馬メジロロンザン、メジロアトラスはそれぞれ5,6着。もう一頭のメジロであるメジロサンドラは7着だ。やはり日本の長距離レースはこの辺に頑張って欲しいのだが。


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