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中京 | 高 松 宮 記 念 (GI) | 芝1200m | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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5歳上オープン | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
今年からこのレースとスプリンターズSの両スプリントG1が3ヶ月繰り上がった。長い目で見れば「半年ごとに行われる」ということは変わらないが、今年に限って言えば昨秋のスプリンターズSの3ヶ月後に行われることになる。間がそれほどないせいで、スプリンターズS上位馬が人気になりそうだ。 スプリントG1に様変わりして5度目となるが、唯一のローカルで行われるG1であるせいか「G1じゃ好走はするもののなかなか勝ちきれなかった馬に順番が回ってきて勝つ」という傾向にある。フラワーパークは例外だが、シンコウキング、シンコウフォレスト、マサラッキなどいかにもそうだ。 では今年はキングヘイローか?と思う人もいるかもしれないが、「G1じゃ好走はするもののなかなか勝ちきれなかった馬」が勝つのは、中央場所では今一歩足りなかったが中京コースが合っていたので勝ったという馬ばかりである。短距離戦におけるキングヘイローの4角からのスパートは平坦小回りで直線の短い中京では不発に終わる可能性が高い。まあ、さすがにダートよりは適性があるだろうけど(前走初ダートのフェブラリーSで1番人気とは異常だぞ)。昨年のスプリンターズS(3着)を見ているとスプリント適性もあるだろうけど、人気が先行するだろうし、ローカルコースの適性もあまりなさそうなのでキングヘイローは消しである。 では「G1じゃ好走はするもののなかなか勝ちきれなかった馬」は何かというとスギノハヤカゼだ。97年スプリンターズSであのタイキシャトルに0.3秒差につめよっての2着があるなど、1400m以下ならかなりの好成績である。しかも、中京コースでは3勝とコース適性が抜群である。20ヶ月のブランクがあるが休養明けの阪急杯で4着となかなか好走した。一叩きして絞れてくる今回は狙い目だろう。 相手はブラックホーク、アグネスワールド、マイネルラヴといった(キングヘイローを除く)スプリンターズS上位馬を中心に、タイキダイヤ、ブロードアピールあたりを狙ってみる。 雨が降って馬場が重くなればスギノハヤカゼは全然だめだろうから、馬券を買う時はまた考えよう。
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買 い 目 |
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結 果 |
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コ メ ン ト |
なんだかんだいって予想には書かなかったが馬券はパドックを見て状態がいいと思ったのでディヴァインライトから狙い馬に流した。そうしたらディヴァインライトが惜しい2着。「これで取れたな」と思って外から突っ込んできた1着の馬をみたらなんとキングヘイローだった。 そもそも予想に書いたように「G1じゃ好走はするもののなかなか勝ちきれなかった馬に順番が回ってきて勝つ」ということは読めたのでキングヘイローも押さえておくべきだった。前走フェブラリーSで1番人気で惨敗なので今回はそれほど異常には人気になってはいなかった。むしろ妥当なオッズだったといっていい。こういう時こそ買うべきなんだよな。やはり詰めが甘かったか。不安材料だった中京コース適性もダート適性に比べたらよっぽどありそうなわけだし。とにかく4歳クラシックで三強の一角と言われた馬が同期の内国産最強馬スペシャルウィークの引退後、初G1制覇だ。おめでとう。 さて、本命にしたスギノハヤカゼだが、結局掲示板にも載らず6着。一叩きして絞れてくるものだと思っていたが、明らかに太めだった前走よりも2キロしか馬体重が減っていなかった。それが敗因だろう。キングヘイローと違ってここで勝っておかなきゃ取れるG1がなさそうなので残念だ。 2着に来たディヴァインライトは文頭で書いたようにパドックでの状態が非常によかった(キングヘイローはノーマークだったのでパドックを見ておらず比較はできないが)。勝ったかと思ったが最後の最後でキングヘイローの強襲に遭ってしまった。東のメイン日経賞ではステイゴールドが今度こそは勝ったかと思わせておいてまた2着だったが、前走も重賞2着のディヴァインライトも2着街道を歩み始めることになるかもしれない。それにしても、ディヴァインライトの鞍上の福永祐一騎手も勝ったと思ったら「元お手馬」キングヘイローに差されたのだから悔しいことだろう。 人気のアグネスワールド、ブラックホークは差はあまりなかったが、3,4着。まあ、最後の詰めはあまかったが実力は出し切れたといってよいだろう。しかし、3番人気でG1馬のマイネルラヴはブービー。直線の短く平坦な中京のコースが合っていないのだろう。
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阪神 | 阪 神 大 賞 典 (G II) | 芝3000m | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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5歳上別定 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
毎年のように堅いレース。10年間で1番人気が連に絡まなかったのは93年のナイスネイチャ(3着)だけ。この時勝ったメジロパーマーは前年の有馬記念馬であり、また、その年の宝塚記念も勝つことになるので、実質的に最も強い馬が順調に勝っていることになる。そもそも4桁配当が出たこと自体90年まで遡らなければ無い。無理な穴狙いは避けよう。 さて、今年は5歳馬である上位3頭の力が抜けている。テイエムオペラオーにナリタトップロードにラスカルスズカだ。昨年の4歳三強で橋田厩舎with武豊の馬が入れ替わったといった感じだ。3頭のボックスを買っておけば当たるだろうが、儲けることを考えると馬連にしても単勝で勝負するにしても1点に押さえたい。 まず、力関係を比較してみると、このレースとの関連性が強く距離も同じ3000mの菊花賞で直接対決がある。クビ差ながらナリタトップロード>テイエムオペラオー>ラスカルスズカという順番で3着までを独占した。ただし、ラスカルスズカの鞍上が武豊に替わったことと斤量差が2kgついたことを考えるとラスカルスズカが有利ともいえる。 ナリタトップロードはダービーでも前にアドマイヤベガという馬がいたもののテイエムオペラオーに先着している。しかし、有馬記念や前走の京都記念ではテイエムオペラオーが先着している。有馬記念に至ってはナリタトップロードは惨敗だった。やはり、相手がグラスワンダーやスペシャルウィークでも差のないレースをするテイエムオペラオーが最も強いというしかない。 おとなしくテイエムオペラオーの単勝を買えばいいかとも思ったが、オペラオーはステイヤーズSでまさかの2着だったりする。安定性はあるが、必ずしも1着になるとはいえない。京都記念にしたって斤量差がなければトップロードが勝っていたかもしれないのだし。相手を1頭にしぼり、馬連で勝負しよう。 ナリタトップロードとラスカルスズカの二者択一はなかなか難しい。馬自体の力はトップロードが上であることは間違いないだろうが、鞍上の差と斤量の差を考えるとなかなか難しいのである。トップロードにアンカツが乗っているのなら自信を持って「買い」なのだが。しかし、私は期待値重視派なのでナリタトップロードを取る。 ラスカルスズカは人気先行型の馬である。武豊が乗るということで更に人気になる。ラスカルの橋田調教師が別冊宝島内で「サイレンススズカを応援していたファンがラスカルスズカを応援してくれるのが嬉しい」と書いているような気がする。サイレンススズカも異常に人気の高い馬であるし、アドマイヤベガが出ないので同厩舎同騎手ということでアドマイヤベガファンからも票が流れてくる。ただし、あくまでこのレースはG2。G1ほどには「好きな馬から馬券を買う派」が多くはないだろう。G1だと(馬券的にも)過剰人気になること間違いなしのラスカルスズカは喜んで切らせていただくのだが。しかし、いくらG1ほどでは無いとはいえ、「ラスカルスズカを応援しているから」という理由で馬券を買ってくれる人もそれなりにはいるだろう。というわけで、ラスカルスズカは外すことにする。どうせ次に狙っているであろう天皇賞は残念ながらフルゲートに満たないだろうから、ここで無理に勝たなくても出走できるので無理に勝ちにはこないだろうし。 これが毎日王冠等だったら、賞金の少ないラスカルスズカは勝ちにいくために万全の状態で出てくるだろうから押さえておくのだが。
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買 い 目 |
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結 果 |
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コ メ ン ト |
やっぱり単勝で勝負すべきだった。テイエムオペラオーが危なげなく圧勝。三強が三冠を分け合った昨年のクラシックで勝ったのは仕上がりの早い馬が勝つと言われる皐月賞だが、オペラハウス産駒だけに仕上がりが早いだけではなく成長力もあった。天皇賞はこの馬で決まりだろう。 2着争いはラスカルスズカが制した。2kgの斤量差が勝因の様にも見えるが、鞍上の差がモロに出た結果だった。武豊が位置取りと仕掛けるタイミングが絶妙であったのに対し、渡辺はラスカルに追い抜かれてあわてて追ったという感じだった。ラスカルにしてもトップロードにしても一瞬の切れ味は無いが、長くいい脚を使うタイプの馬なので仕掛けるタイミングが重要となってくる。ナリタトップロードも仕掛けるタイミングが遅かったが、ラスカルにクビ差まで詰め寄ったのは立派。クビ差でもハズレはハズレ、私が投資した1万円は帰ってこないことには変わりないが。ラスカルスズカの橋田師にしてみればアドマイヤベガを引っ込めてまで武豊を乗せた甲斐があったというところだろうか。 一応渡辺騎手を弁護するためにいっておくと、ラスカルスズカとナリタトップロードには2kgの斤量差があり、それがなければトップロードのほうが先着していた筈である。同斤量のオペラオーに負けたのはしょうが無いにしても。
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3/5 |
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中山 | 弥 生 賞 (G II) | 芝2000m | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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4歳馬齢 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
今年から重賞日程が大幅に変更となったが、この弥生賞は例年通りの日程で行われる。このレースがあると「もうすぐ、春だな」という感じがしてくる。そして、「今年の春のクラシックで活躍する馬はどれだ」という声も聞こえてくる。重賞の名前で季節感を感じるような競馬フリークには、日程の大幅変更はちょっとつらい。 このレースは連対馬の平均人気が2.5という堅いレースである。過去の傾向を見ても上位人気馬のワンツーで決まることがほとんどである。1〜4番人気の馬連ボックスを買えば的中する可能性が極めて高い。元割れの危険性も高いからそんな馬券は買えないが。競馬は当てることに意義があるのではなく儲けることに意義があるのだから、もうちょっと買い目を絞ったほうがいい。 さて、このレースは武豊がやたら連に絡んでくるレースである。5戦5連対。昨年私は武豊の単勝を2万円買って、見事に玉砕したので、単勝ではなく馬連で狙ってみる。また、武豊の乗るエアシャカールの父はサンデーサイレンス。もともと、サンデーサイレンス産駒はクラシックのトライアルで活躍することが多く、この時期に最も成長し、なおかつ2000mが得意な場合が多いのでエアシャカールが狙い目である。すでに2000mで2勝しているところも心強い。 ラガーレグルスは前走の共同通信杯で思いっきり出遅れて7着だった。府中のスタンドでは「金返せ〜!」というヤジがあちこちで飛んでいた。だから、前走「明白な理由があって惨敗した」ので人気が下がったら狙えると思ったら、それほど人気は下がってくれない模様。鞍上佐藤哲三も2戦連続でミスで負けたらせっかく乗せてもらったいい馬から降ろされるだろうから、真剣に乗ってくることが期待されるし狙い目。でも、期待したほど人気は落ちないようなので、連の相手にとどめておくが。 他では、人気のSS産駒フサイチゼノンと休養明けが気になるが地力はナンバーワンのジョウテンブレーヴが相手。堅目におさまる弥生賞だけに、連の相手にはエアシャカールより人気になりそうなところを狙ってみた。
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買 い 目 |
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結 果 |
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コ メ ン ト |
結局フサイチゼノン、エアシャカール、ラガーレグルスの争いとなったが、フサイチゼノンが1馬身ちょっと抜け出しての勝利。やはり、本賞金800万の2勝馬にとっては是非とも出走権を確保しておきたいところなのだろう。万全の仕上げで意地の勝利といったところだ。 エアシャカールはスタート直後から控え気味に最後方を追走。武豊は昨年のアドマイヤベガのように「脚を見る」乗り方だった。仕掛けは昨年のアドマイヤベガより早く、3コーナーを過ぎたあたりから捲ってきたが、結果は昨年のアドマイヤベガと同じ2着だった(単勝買わなくてよかった)。クラシックのトライアルに強いサンデーサイレンス産駒のワンツーで決まる。 3着はラガーレグルス。最後はもの凄い脚でエアシャカールに迫る勢いだった。やはり父サクラチトセオーのように末脚勝負なのだろう。
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