昨年の宝塚記念以降、古馬中距離路線GIでは1着、2着ともに特定の馬で決まっている。言わずと知れた1着テイエムオペラオー、2着メイショウドトウである。このレースではまたしてもこの2頭が登場し、人気になっている。前売り段階で2頭の馬連が1倍台(ちなみに先月行われた天皇賞・春では5倍だった)。この2頭は重馬場にも強いし、少頭数のここではこれだけ売れてもしかたないかと思う。しかし、この2頭に割って入れる馬はいないだろうか?
2頭に割った入るとしたら宝塚記念4年連続出走のステイゴールド。過去3年間の成績が2,3,4着と年を追うごとに着順を1つ下げているので今回は順番からすると5着なのだが、今年に入ってから日経新春杯を58.5kgの斤量で勝ったり、ドバイシーマクラシックを制覇したりと2連勝である。かつては善戦はするが勝ちきれない馬の代表格だったが、7歳の今年になって力を付けているようである。いや、力はもともとあったのだがベテランらしい「勝負強さ」が増したようである。昨年の天皇賞・秋は不利を受けて競馬にならなかったが、重馬場の目黒記念を制覇した実績があり、雨でも評価を下げることもないだろう。3番人気ながら、この馬から流すとそれなりの配当が期待できるので、ステイゴールドを本命とする。
相手は、現役最強馬テイエムオペラオーに、昨年の4月以降そのオペラオー以外には先着を許したことのないメイショウドトウ。この2頭でしかたないだろう。
枠順を見たらベガの子供のアドマイヤボスとベガの全弟のマックロウが同じ枠に入っている。穴人気にはなるだろうが今回は無印とする予定だ(別に外枠が理由ではないのだが)。
メイショウドトウが悲願のGI勝利である。ステイゴールドから勝負した私は直線で「ゴトウ〜!」と叫んだが、後藤の代わりにドトウがやって来た。テイエムオペラオーさえいなければGIを5勝ぐらいした筈だが、今回はそのテイエムオペラオーを敗っての勝利。テイエムよりも前でレースをして、早めに先頭に立ったのが勝因である。メイショウといえばドトウに限らずモトナリとかテゾロとかGIで2着のイメージが強かったが(ヨシイエのようなGIIでも2着で穴を開ける馬が多いような気が)、今度こそはGI制覇である。
オペラオーは2着。不利を受けても2着には来るところがさすがである。いつかは負ける時が来るだろうとは思っていたが、負けてなお強しといった感じだ。でも1,2着がいつも同じ組み合わせでも面白くないような気がするが強い馬は強いのだからしょうがない。
3着はホットシークレットが逃げ粘る。折角だから勝って欲しかった。単騎で逃げることができたが、3コーナーあたりから後続の馬が早めに追い上げてきて、逃げ馬の負けパターンなので、もうだめだと思ったら3着に粘る。ここで粘れるのだから実はかなり強いのかも。距離は長ければ長いほどいいと思うので、春天に出てこなかったのが残念だ。
我がステイゴールドは昨年と同じ4着。4年連続掲示板と安定しているが、今回も惜しいレースだった。考えてみたら、1〜4着のうち3頭までが昨年と同じメンバーである。中距離界はホットシークレットぐらいしか新戦力が出て来ていないのか。