このレースが金杯と呼ばれていたころは荒れるレースとして有名だったが、中山金杯と名称が変更になった９６年以降はそうでもなくなった。極端な穴は避けた方がいい。かといって手堅くいくのもなんだよな。西は堅いだろうし。

　さてこのレースは高齢馬が活躍するレースである。８歳馬だからといって敬遠されている馬でもつい６日ほど前は７歳だったのだから、人気の割には走ることが多いのである。しかし、今年の８歳馬は去年も８歳馬。そういった旨みは少ないだろう。馬券買うファンの中でもまだ満年齢表記に慣れていない人も多いだろうし。ダイワカーリアンを軸にしようかとも一瞬考えたのだが。

　本命はトウショウアンドレ。９００万を勝ったばかりだと思ったら勢いで中日新聞杯を制覇。この金杯はハンデ戦であるが、前走重賞勝ちにもかかわらず、斤量は前走のまま。このおいしいハンデなら重賞連覇の期待大。

　対抗はダイワカーリアン。富士Ｓを勝っているがベストは札幌記念を勝った2000mあたりだろう。前走マイルＣＳで惨敗したので人気は下がるだろうからここは「買い」である。

　その他では中山のコーナーが４つある芝コース（1800m,2000m）に強いエーピーグリードが狙える。中山の穴男江田照男の騎乗が頼もしい。また、大穴狙いでカリスマサンオペラも押さえておく。前２走はオープン特別で好走しているが、今回はそれより軽い50kgで出走。軽ハンデ組の中では最も期待できる１頭である。