新年齢表記に伴い覚えづらい名前に名称変更となった２歳戦。他のレースは「２歳ステークス」なのにＧＩだけは「２歳」を含まない名前が付けられた。ＧＩであることを強調したいのだろうか？格的にはＧIIのようなものだと思うが。

　さて２歳戦といえば山内厩舎。このレースはアローキャリーが出走する。アローキャリーといえばホッカイドウからの移籍馬であり、これが転厩初戦である。山内効果でどれだけ上積みがあるかが鍵であるが、実際地方在籍時から中央の芝で走っており500万条件を圧勝している。また、すずらん賞は３着とはいえこのレースの１番人気候補のキタサンヒボタンと差のない競馬だった。父が芝の２歳戦に強いラストタイクーンであり、なおかつ母もバリバリの芝血統。しかも鞍上のファロンはヨーロッパの超一流ジョッキーだが、来日したばかりで日本ではあまり名が売れておらず、今が買い時の騎手である。実はファロンはペリエと同じかそれ以上の活躍が見込まれる名手である。しかも先行馬にとって内枠有利の阪神1600mで偶数枠の最内（つまり２枠）と枠順も恵まれている。人気の盲点となっているのでアローキャリーを本命とする。

　その他の馬では４戦無敗の重賞ウィナー・キタサンヒボタンや今年の２歳戦好調の森厩舎の筆頭格ヘルスウォール、なかなか中央場所に出てこない中舘英二を阪神まで呼び寄せた（しかも中舘が「ヒシアマゾン並みの期待馬」とコメントしていた）マイネヴィータあたりが狙い目だが、人気薄が軸と言うこともあり、総流しとしよう。