昭和の時代は曜日に関係なく天皇誕生日に行われていたレースであるが、平成に入ってからは日曜日に行われるようになった春の天皇賞である。今年は昭和天皇の誕生日が日曜日ということで昭和天皇の誕生日に行われる。「みどりの日」なので、６枠の馬に期待…しようと思ったが、あまりにオカルト過ぎるので却下。まじめに予想しよう。

　なんだかんだいって春天は強い馬が順当に勝つレース。今回は出走メンバー中最も強い馬であるテイエムオペラオーが前哨戦で敗れ、ナリタトップロードやメイショウドトウが勝ったということでオペラオーの人気がそれほどには過剰にならずに済むだろう。足馴らしのＧ２ならともかく本番のここではまず負けることはない筈である。というわけでテイエムオペラオーを本命とする。

　さて、人気馬ナリタトップロードの取捨をどうするかが問題だ。もう力が衰えた馬だと思っていたら、阪神大賞典を圧勝。レコードまで出した。まだまだ菊花賞馬の底力は健在である。しかし、人気が過剰になっており、3000mならともかく3200mは微妙に長い気がする。前走の反動も怖いし、鞍上もあまり当てにできる騎手ではない。リスクの割にリターンが少なすぎるので、今回は消す。

　対抗は昨年の菊花賞馬エアシャカール。３頭出走している菊花賞馬の中で最も若く、最も成長力に期待できる。なんだかんだいっても前走でオペラオーに先着しているわけであるし。右によれるクセがあるので左回りでは買える馬ではないが、右回りで今回のように頭数がそれほど多くない場合は、内埒沿いを走らせれば実力は発揮できる筈である。

　もう１頭穴狙いとしてマックロウが▲。距離が鍵だが京都の芝コースでは３戦全連対という相性の良さ。加えて、今回はアンカツの騎乗。「長距離は騎手で買え」といわれるが、出走メンバー中ナンバーワンのジョッキーが鞍上なのはかなり心強い。

　○外メイショウドトウは昨年はＧＩでオペラオーの２着が多く、今年も…と期待されているが、距離適性はどうだろうか？この距離の出走経験は無いが、父ビッグストーンはマイラーであり過度な期待はできない。また、出走権取りの大阪杯で燃え尽きてしまっている可能性もある。アンカツが乗るのがマックロウではなくドトウなら当然買いだったが、今回は見送る。