2001年10月21日(日) 4回京都6日目 15:40発走
11R 第62回菊花賞
 3歳・オープン・G1(定量) (牡・牝)(指定) 芝・外 3000m

 外国産馬に菊が解放され、今年は○外エアエミネムが登場する。札幌記念でダービー馬ジャングルポケット等を下し、更に神戸新聞杯を制して権利を物にした。京都の3000mで内国産によって行われる日本的なレースであるので、好きなレースの1つだった。外国産馬は長距離が得意な馬が少ないので生産への影響が小さいせいか、皐月賞やダービーの解放ほど物議は醸していなかったように見えるが、個人的にはむしろこういうレースこそ内国産に勝って欲しいものである。

 エアエミネムは夏の上がり馬の代表格であり、実際に古馬混合のGIIでダービー馬を下しているわけなので人気も集めているが、この馬を切ればそれなりの配当は得られるのではないだろうか。デインヒル産駒なので距離に限界があるのだろうから3000mのレースでは買いづらい。エアスマップのように高齢になってから本格化する馬がいるので成長力はあるだろうが、今回は消し。今の時点ですでに強いのだから、ひょっとしたら古馬になってからとてつもなく強い馬になる可能性は秘めていると思うが。

 本線はダービー1,2着の馬連。ダンツフレームは菊花賞に強いブライアンズタイム産駒である。二冠はともに2着だったが、距離が延びたほうがよいだろうから菊は勝っておきたいところだろう。神戸新聞杯は4着でデビュー以来の連続連対記録は無くなったが、ブライアンズタイム産駒だけに叩いて勝負だろう。一叩きされたここでは狙える。鞍上武豊がこの馬のためにフランスから帰国しての参戦であるというのも心強い。早熟なことでお馴染みの山内厩舎の馬であるということが気がかりだが、デビュー以来無理の無いローテーションで大事に使われてきているので菊でも大丈夫だろう。

 ダービー馬ジャングルポケットも札幌記念は同世代の馬に敗れた3着だったが、あくまで狙いは菊花賞。脚質から直線の長い京都のほうが札幌よりも向いていると思う。札幌記念から直行という異色のローテーションだが、菊花賞は昨年から日程が2週間ほど早まっており、夏のうちに1戦して秋初戦が菊という余裕を持ったローテーションのほうが効を奏するかも知れない。アグネスタキオンが引退した今、世代最強の貫禄で強い馬が勝つと言われる菊花賞もものにできるだろう。結局1番人気2番人気の組み合わせが本線となったが、もともとそれほど荒れないレースなのでこれで勝負といきたい。

 とはいうもののダービーほどには堅くはないと思うので(そのわりにダービーよりも配当が低いということはエアエミネムはダービーの時のクロフネほどには人気になっていないからか)、穴っぽいところも一応押さえる。▲はマンハッタンカフェ。北海道の2戦で2600mという長丁場を経験し、しかも勝っているというところが心強い。長距離への適性ということを考えるとこの馬が狙い目である。距離が(その前のレースと比べて)短くなったセントライト記念は4着に敗退したため、ここではそれほど人気になっておらず、距離が延びたこのレースでは狙い目である。

B馬名性齢騎手斤量
1 1 ビッグゴールド   牡3 村本善之 57
2 2 マンハッタンカフェ 牡3 *蛯名正義 57
2 3 チアズブライトリー 牡3 藤田伸二 57
3 4 ワンモアバンクオン 牡3 *渡辺薫彦 57
3 5 アドマイヤロード  牡3 *福永祐一 57
B4 6 メイクマイデイ   牡3 *小牧太  57
4 7 サンライズペガサス 牡3 池添謙一 57
5 8 $エアエミネム    牡3 松永幹夫 57
5 9 タニノトリビュート 牡3 *武幸四郎 57
610 マイネルデスポット 牡3 *太宰啓介 57
611 ダンツフレーム   牡3 *武豊   57
712 テンザンセイザ   牡3 四位洋文 57
713 ジャングルポケット 牡3 角田晃一 57
814 アグネスゴールド  牡3 河内洋  57
815 ダービーレグノ   牡3 幸英明  57
結論
[馬連]
11-13    ・・・3000pts
2-11    ・・・1000pts
2-13    ・・・1000pts


レース後のコメント
 マンハッタンカフェを狙ったというのは良かったのだが、単勝を押さえておかなかったのは痛手である。

 ほとんどすべての馬が牽制しあった超スローペース。マイネルデスポットが果敢に逃げる。一か八かの大逃げを打つ。そして後ろの馬の仕掛けが遅れたこともあったが逃げて粘って2着。マイネルの馬といえば早熟とか短距離とかというイメージが強くて菊ではノーマークだったが、実はこの馬は500万条件ではあるが2500mで圧勝したこともあり長距離巧者なのかも知れない。

 上位人気馬が3〜5着に来ているので力を発揮できていないというわけではないが菊花賞としては珍しい大荒れの4万馬券。

 この結果は賛否両論あるようだが、ここ数年菊花賞といえば長距離馬の層が薄く、強い中距離馬が底力の差で勝ってしまっているようなレースばかりなので、マンハッタンカフェのような長距離のスペシャリストが勝ったということが個人的には良かったと思う。この馬もライスシャワーのように長距離限定で強い馬になるのだろうか。体形的にもステイヤーという感じだし。来年の天皇賞・春が楽しみである。

外れ



2001年10月21日(日) 4回京都6日 天候小雨 馬場状態
11R第62回菊花賞
3歳・オープン・G1(定量)(牡・牝)(指定) 芝・外3000m 15頭立

馬名性齢騎手斤量タイム着差コーナー順3F体重厩舎賞金
22 マンハッタンカフェ牡3蛯名正義 57 3.07.210-9-7-634.0 6494(美)小島太 11200
610 マイネルデスポット牡3太宰啓介 57 3.07.31/21-1-1-135.411520(栗)柴田光陽4500
58$エアエミネム   牡3松永幹夫 57 3.07.43/44-4-5-634.4 3502(栗)伊藤雄二2800
713 ジャングルポケット牡3角田晃一 57 3.07.611/47-8-9-934.2 1470(栗)渡辺栄 1700
611 ダンツフレーム  牡3武豊   57 3.07.73/415-15-15-1333.9 2496(栗)山内研二1120
46 メイクマイデイ  牡3小牧太  57 3.07.81/26-5-3-334.9 8490(美)勢司和浩
23 チアズブライトリー牡3藤田伸二 57 3.08.03-3-3-535.2 9454(栗)山内研二
814 アグネスゴールド 牡3河内洋  57 3.08.13/44-6-7-834.9 5462(栗)長浜博之
712 テンザンセイザ  牡3四位洋文 57 3.08.114-13-11-1034.5 7476(栗)藤原英昭
1059 タニノトリビュート牡3武幸四郎 57 3.08.2クビ2-2-2-236.112438(栗)松田国英
1135 アドマイヤロード 牡3福永祐一 57 3.08.33/411-12-13-1334.513448(栗)橋田満 
1247 サンライズペガサス牡3池添謙一 57 3.08.3クビ9-10-11-1034.8 4484(栗)石坂正 
1311 ビッグゴールド  牡3村本善之 57 3.08.721/27-6-5-335.810454(栗)中尾正 
1434 ワンモアバンクオン牡3渡辺薫彦 57 3.08.911/411-10-9-1035.315454(栗)渡辺栄 
15815 ダービーレグノ  牡3幸英明  57 3.08.9クビ13-13-13-1335.214458(栗)高橋成忠

LAP 13.3-11.7-12.3-12.8-12.9-12.6-13.2-13.1-12.8-12.5-12.7-12.0-11.4-11.7-12.2
通過 37.3-50.1-63.0-75.6  上り 72.5-60.0-47.3-35.3  平均 1F:12.48 / 3F:37.44
単勝  2 ¥1710  複勝  2 ¥440 / 10 ¥1770 / 8 ¥230
枠連  2-6 ¥1620 (8)  馬連  02-10 ¥46210 (54)
ワイド  02-10 ¥6690 (49) / 02-08 ¥1220 (12) / 08-10 ¥4910 (42)

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