ハンデ戦になってから過去６年間の傾向をみると、一昨年メジロブライト−エモシオンの時以外はそこそこ荒れている。今年は抜けた馬がいないので、それなりに波乱になるだろう。９８年２着のメイショウヨシイエのような「軽ハンデの高齢馬」はいないので、極端な大荒れはないと思うが。

　人気になるであろうロサードにしてもマーベラスタイマーにしても末脚勝負の馬であり、展開が向かなければ不発に終わる可能性がある。この頭数とこのメンバーではスローペースになるだろうから、この２頭は消したほうがよい。それに57kgという斤量も不利である。また、ステイゴールドも58.5kgの斤量じゃ買えない。近走は何故かよく不利を受けるとはいえ成績がよくないし、そろそろ年齢的な衰えが出て来るだろう。

　本命は距離適性と先行力を兼ね備えたサンエムエックス。このコースのレコードホルダーでもある。後ろが牽制しあっているうちにあっさり勝ってしまうかもしれない。

　取捨に迷ったがシルヴァコクピットを対抗とする。現４歳馬はクラシックディスタンスではレベルが低いが、それは三冠レースに出ることのできた内国産馬の話。外国産は早熟の短距離馬が多いので、距離経験の無いこの馬はどうかと思ったが、父シルヴァーホークはあのグラスワンダーの父でもあるので、距離適性には問題はないだろう。叩き２戦目のここが狙いだ。

　その他ではロサードと同厩舎のパラダイスヒルズ。現に調教ではロサードと併せてこちらが先着している。橋田厩舎の２頭が同じ位置取りをさせてくるとは考えられず、パラダイスヒルズはある程度前にいかせるだろう。とすると展開が向いてきてパラダイスヒルズのほうが残る可能性がある。

　穴としてメジロロンザンを狙う。一応連闘で出てきているので勝負がかりの可能性が高いし、おそらくハナを切るであろうこの馬には今回は展開が向くであろう。