昨年から時期が変更されたスプリンターズＳ。夏が終わってすぐの時期のＧＩだけに仕上げが難しく波乱となりうる可能性もある。

　昨年は２万馬券が飛び出した。その立て役者ダイタクヤマトが昨年は最下位人気だったのが今年は１番人気で登場。昨年はグリーンベルト効果だと言われたが、その後の活躍から展開に恵まれただけではなく実力もあったのだろうと思われる。今年も（夏開催の多かった昨年と比べると効果は薄いだろうが）グリーンベルトが登場する。だからというわけではないがダイタクヤマトを本命とする。このメンバーでは格上だし、仕上がりが良くないらしいトロットスターに比べると叩き２戦目で臨めるところも強みである。前走は仕上がってなかったがそれでも２着と好走。鞍上が中山１２００ｍが得意な江田照であることも心強い。

　対抗はブレイクタイム。先週は東西で重賞を勝ったデインヒル産駒だが、デインヒル産駒は距離が短いほど強い。大穴開けた安田記念の２着を初めとして最近は堅実な走り。連に絡む可能性ならかなり高いかも知れない。

　もう１頭の推奨馬はメジロダーリング。ユーワファルコンを初めとしてハナを狙いそうな馬が何頭かいて、ハイペースとなりそうだが、この馬は無理にハナを切らなくてもさせる脚があるのは前走で実証済み。重賞２連覇と勢いにも乗るし、前に行きそうな馬の中では最内枠であるのでグリーンベルト効果も期待できそうである。

　前走京成杯ＡＨでレコード勝ちのゼンノエルシドが人気になっているが、この馬の前走は53kgのハンデがあっての圧勝である。1200mも今回が始めてである。デビュー戦を馬っ気たっぷりに勝ちきり、そのおかげで人気もある馬である。前走の勝ちがあるのでさらに人気が先行する。馬っ気を出すほどの気性だから初のＧＩで入れ込むのではという不安もある。