ＧＩ馬が多いせいでも無いが大混戦を呈している。狙いたい馬は多いが、ここは先週の菊花賞に出てきたら本命予定だったシンボリクリスエスを狙ってみる。藤沢和厩舎といえばバブルガムフェロー（１着）のような天皇賞でも勝負になりそうな３歳馬は積極的に天皇賞（秋）に使ってくる。というよりも勝算があるからこそ使ってくるのである。シンボリクリスエスの場合、菊花賞でも距離はＯＫだと思うが、それでも秋天に使ってきた。使ってくるからには勝負になるだろう。そもそも菊は出てくれば勝てる器なのにここを敢えて選んだということは勝負がかりなのだろう。バブルガムフェローと違う条件は藤沢和厩舎お得意の府中ではなく中山開催だということだが、大丈夫だろう。３歳馬の中では抜けた存在なので、古馬相手でも十分勝負になる。

　対抗はブレイクタイム。マイルまでの馬と思われているためさほど人気ではないが、デインヒル産駒は2000mが得意。93年の勝ち馬ヤマニンゼファーを思わせるような挑戦であるが、ヤマニンゼファーよりも血統的な裏付けがある。昨年の安田記念でも穴の立役者となったように、人気の盲点になりやすい馬なので狙ってみる価値がある。

　▲はテイエムオーシャン。札幌記念の勝ち馬である。牝馬の夏の上がり馬は秋天では来ないという格言があるが、この馬は上がり馬ではなく実績馬なので大丈夫だろう。府中で行われるのであれば無印なのだが、府中よりも前残りを決めやすい中山なので評価を高くした。

　他にも狙ってみたい馬は多い。まずはナリタトップロード。同世代に強すぎる馬がいていつも一緒に走ってた運の無い馬だが、ここらで２つ目のＧＩを勝ってもいい頃だろう。前走から鞍上が四位に強化されているのが心強い。ただし、雨が降って馬場が悪化した場合は「消し」。ＪＣ、有馬はボコボコの荒れ馬場となること必至だが、トップロードはパンパンの良馬場でなければ走らない馬なのでここが実質的に最後のチャンスとなるだろう。

　その他では、堅実派のエイシンプレストン、３頭出しの橋口厩舎の筆頭格ツルマルボーイ、良血な穴馬アグネススペシャル、叩いて良化するであろう宝塚記念馬ダンツフレームあたりが狙い目。サンライズペガサスは阪神巧者だと思うので中山である今回は消し。

　買い目をどうしようか迷ったが３連複で◎○▲と、それらのうちの２頭から△に流す。全部で16点買いか。