アルゼンチン共和国杯、略してアル共。競馬ファンの間ではアルゼンチン共和国杯のことを「アル共」と略すが、日常会話でアルゼンチン共和国という国名を「アル共」と略すことはほとんど無い。その国のことを指す場合は普通は「アルゼンチン」と言う。しかし、下に「杯」が付いただけのレース名は「アル共」と略す。そもそも日常会話において「共和国」を「共」と略すことは無いといっていいだろう。「中共」と言う言い方はあるが、これは「中華人民共和国」という国名では無く「中国共産党」という党名を差す。競馬と全く関係ない話だが。
アル共と言えば秋の名物ハンデG2であるが、今年は中山で行われる。だから例年とは傾向が異なるかもしれないが、そもそも「例年の傾向」というのがいまいちつかみづらい。しかし、とにかく「堅くはならない」ということだけは言えそうだ。エルウェーウインのような馬がいきなり3年ぶり勝利をあげたりするなど、読みづらい部分もあることは確かだが、穴を狙ったほうが得策だろう。
本命は同じ中山コースで行われた今年のAJCCの覇者フサイチランハート。母父リアルシャダイだけにこの距離でも大丈夫そうだし、そもそもダイヤモンドS2着なのでスタミナは抜群である。そのダイヤモンドSで重ハンデも克服済み。それまでは掲示板を外したことのない堅実な馬だったが、ここ2戦(目黒記念、宝塚記念)の惨敗で人気を下げているようである。前売り単勝が30倍でブービー人気というのはいくら何でも配当が高すぎると思う。おいしいオッズが付いているのでフサイチランハートを狙ってみよう。実はこの馬、調教では江田照が乗っていた。しかし江田照はアメリカンボスに乗ったので吉田豊が代打騎乗である。その辺が気がかりだが、江田照の馬(アメリカンボス)はトップハンデで人気になっているので、あえてフサイチランハートの方を狙ってみる。
どの馬が来てもおかしくない混戦だけに、総流しとする。中山で4勝と好相性のユキノサンロイヤルあたりが来てくれれば儲かりそうだ。
フサイチランハートは吉田騎手負傷のため柴田善騎手に乗り替わり。スタートが良かったが中団から。と思いきや、1周目の直線でいきなりダッシュをかけて他馬をゴボウ抜きにして上がっていく。
善臣はゴールを間違えたのか??まだ1周目だぞ。もしそうだとしたら93年JCのコタシャーンに騎乗したデザーモよりひどくないか?1周目のゴール板はフサイチランハートが2番手で通過(ハナを切っていたのはアメリカンボス)。そこがゴールなら私の予想は的中なのだが…。その後アメリカンボスが2角手前で下がっていったので、押し出されるようにフサイチランハートはハナへ。そして向正面で終わる・・・。最下位。フサイチランハートがかかりぎみに上がっていったのはやはり気性的なものなのだろうか?それともゴールを間違えた?
勝ったのはサンライズジェガー。1000万を勝ったばかりの馬である(その割には人気になっていたが)。ハンデ差もあったが見事な勝ちっぷりである。藤沢和厩舎が2頭も出しているにもかかわらず、岡部がこの馬を選んだだけのことはある。
2着はその藤沢和厩舎のコイントス。重賞成績は安定はしているがイマイチ勝ちきれない印象が強い。3着はタップダンスシチーと今年の日経賞上位組が頑張ったが、日経賞の勝ち馬アクティブバイオは7着。
外れ