てっきりシンボリクリスエスが１番人気になるのかと思いきや、前売りではファインモーションがダントツ１番人気。１番人気とはいえ連ではシンボリクリスエスの方が売れているので実質１番人気はシンボリクリスエスのようなものだが、２倍台の１番人気ということで他馬のマークはファインモーションにいくだろう。さすがに強い勝ち方で連勝してきたとはいえ、今回は牝馬限定戦では無い。もともと有馬記念自体が牝馬が不利と言われる。過剰人気である今回は切ることにする。

　さて、本命はシンボリクリスエス。ファインモーションが人気を集めてくれたおかげで、手を出しやすいオッズとなった。３歳にして秋天制覇、ＪＣも日本馬最先着という現役日本馬の中ではトップクラスの馬である。父は日本ではあまりなじみのないクリスエスという馬だが、この馬はブライアンズタイムやリアルシャダイと同じロベルト系であり、距離が延びた方がより活躍するだろう。前走より条件的に有利となる今回は迷わずに本命とする。

　対抗にはジャングルポケット。前走ＪＣでは休養明けで５着だった。いかにもＪＣは叩き台で狙いは有馬という使い方なので注意が必要だ。トニービン産駒は中山では走らないといわれているが、これぐらいの馬になれば力の差で連に絡むだろう。現にトニービンが苦手な筈の京都のＧＩで２着に来ているのだから。

　▲は昨年２着のアメリカンボス。もともと中山がベストの馬である。そして重馬場や荒れた馬場が得意なキングマンボ産駒である。今年は東京競馬場開催に伴い、中山競馬場は毎週のように使われている。昨年よりも馬場が荒れていると見ていい。しかも、今年は前日から雨が降っているのでなおさら狙い目である。

　荒れ馬場が苦手といえばナリタトップロード。毎年有馬に限って言うと惨敗続き。今年は天気も良くないし消してよいだろう。前日のラジオたんぱ杯でサッカーボーイ産駒の１番人気ブルーイレヴンが沈んだところを見ると、サッカーボーイ産駒は重馬場がダメっぽい。というわけでもう１頭のサッカーボーイ産駒ヒシミラクルも消すことにする。

　もう１頭シンボリクリスエスの相手を挙げるとすれば皐月賞馬ノーリーズン。菊花賞でスタート直後落馬したり、ＪＣは惨敗だったりと秋はパッとしないが、ここいらで一発の可能性は十分ありそうだ。