このレースは１番人気がよく連対するレースである。しかし、今年はシルクブラボー、ブルーイレブンという前哨戦の覇者であり、人気となるであろう馬が回避したため、混戦になると思われる。サクラプレジデントが１番人気となるだろうが、押し出されの１番人気であるのでイマイチ信頼は置けない。少なくとも普段の朝日杯のように無条件で１番人気を買うようなことはしないほうがいいだろう。

　というわけで穴っぽいところを狙う。本命はタイガーモーション。ダートでデビューした馬だが、その後芝でも勝ち、前走の東スポ杯ではブルーイレブンの２着に来た。中山に強い穴騎手江田照の騎乗で、混戦となれば期待できる。ダートで勝っているので力のいる馬場でも通用すると思われ、雨が降って馬場が悪くなってもＯＫだと思う。

　対抗は２歳リーディングで健闘する新種牡馬タイキシャトル産駒のテイエムリキサン。デビュー戦は惨敗だが、その後は４戦連続連対と安定ぶりを見せている。デビュー戦以外は1800mばかり使われてきているが、父がタイキシャトルであることを考えると、マイルも向いているだろう。

　もう１頭、鞍上がペリエということでマイネルモルゲンに注目。とにかく２歳戦に強いのがマイネルである。血統的にはマイラー血統であり、朝日杯は絶好の舞台だろう。鞍上強化で陣営もここに勝負をかけていることと思われる。といっても函館の４戦は中舘騎乗だったので、常にいい騎手を乗せようとしているのだが。重賞は２戦連続３着で500万を勝ったばかりの馬だが、父Mt.Livermoreは成長力のある血統なので、勢いでここを制覇するということもありそうだ。