2002年 2月17日(日) 2回東京8日目 15:40発走
11R 第19回フェブラリーS
 4歳以上・オープン・G1(定量) (混)(指定) ダート 1600m

 このレースを最後にウイングアローが引退。最終レース終了後に引退式が行われる。引退レース当日の引退式というとタイキシャトルが98年のスプリンターズSで1番人気で登場し3着だったが、引退式のターフビジョンに映し出された生涯成績のテロップに「98年スプリンターズS 1着」と映し出されたのが記憶に新しい。さすがに今回はJRAもそんな大チョンボはしないだろう。そのタイキシャトルに騎乗していた岡部騎手が引退レースでウイングアローの手綱を取る。引退式男なのだろうか?そもそも引退式に乗るのは岡部なのだろうか?個人的には3歳時の主戦であった南井騎手(当時:現調教師)に乗って欲しい。ウイングアローの管理調教師であり、調教の際は調教師自ら乗っていたという噂もあるので南井が久しぶりに競馬場で乗る姿を見てみたい物である。ダイワテキサスの引退式の時も強くなる前の主戦騎手であり、なおかつ良き調教パートナーだった牧原騎手が乗っていたのだから、ウイングアローは南井克巳が跨るという粋なサービスがあってもいいと思う。

 そのウイングアローが本命。タイキシャトルの例もあるのでそれほど人気になっていないが、前走の大敗を度外視すれば十分狙える圏内である。東京ダートコースは4戦して全連対だが、その4戦はフェブラリーSが2回にJCダートが2回とすべてGIである。よっぽど東京競馬場の水ならぬ砂が合っているのだろう。人気を落としている今回は(といっても次回は無いが)狙いである。鞍上が休養明けというのが気がかりだったが、土曜のレースを見ている限りは問題無さそうだ。そもそも重賞(クイーンC)を勝ったし。

 対抗はGI4勝馬アグネスデジタル。芝もダートも地方も中央も海外もどこでもGI級のレースを勝ってしまう何でも屋である。次回はドバイ遠征だが、ドバイへ向けても無様なレースはできないはずである。JRAと盛岡の両マイルチャンピオンシップ勝ち馬は府中のダートのマイルでも活躍できるだろう。クロフネの引退した今、日本で最も強い現役馬であるかも知れないアグネスデジタルが対抗である。

 その他の狙いは3頭出しで勝負がかりと思われる森厩舎3騎。両ノボはもちろんスノーエンデバーも果敢の連闘策であり前走・前々走の敗因は明らかに太かったこと。絞れれば重賞街道を突っ走ってた頃の力は出せるかもしれない。それからドバイを目指すトゥザヴィクトリーもグラスエイコウオーが出ていれば無印にする予定だったが、エイコウオーが出ないということで展開的な不利がなくなったので押さえておく。あとは南関東のダート王トーシンブリザードに、マイルで4勝を挙げているプリエミネンスが押さえ。

 他の有力所ではトーホウエンペラーは左回りだと内にササるクセがあり苦手らしいし、イーグルカフェは武蔵野Sでクロフネに大差を付けられたものの2着だったということが過大評価されているようなので無印とする。

B馬名性齢騎手斤量
1 1 イシヤクマッハ   牡4 *本田優  57
1 2 $ノボトゥルー    牡6 *ペリエ  57
2 3 トゥザヴィクトリー 牝6 武豊   55
2 4 $ゲイリーイグリット 牝7 *松永幹夫 55
3 5 $サウスヴィグラス  牡6 *横山典弘 57
3 6 $イーグルカフェ   牡5 *田中勝春 57
4 7 ウイングアロー   牡7 *岡部幸雄 57
4 8 トーホウエンペラー 牡6 *菅原勲  57
5 9 $アグネスデジタル  牡5 四位洋文 57
510 スノーエンデバー  牡8 *村田一誠 57
611 $ゴールドティアラ  牝6 *江田照男 55
612 トーシンブリザード 牡4 *石崎隆之 57
713 $ワシントンカラー  牡8 *後藤浩輝 57
714 リージェントブラフ 牡6 *吉田豊  57
815 プリエミネンス   牝5 *柴田善臣 55
816 $ノボジャック    牡5 蛯名正義 57
結論
[馬連]
7- 9      ・・・1000pts
7-[ 2, 3,12]   ・・・ 500pts
7-[15,16]    ・・・ 200pts
7-10      ・・・ 100pts

レース後のコメント
 結局強い馬が勝つレースだった。アグネスデジタルは今更いうまでもなく強い。強いとはどういう状態を強いというかというのは人それぞれ時と場合によって違うと思うが、どんな条件でも(ビッグレースを)勝てるということが強いと定義すると、最強馬かもしれない。今度は中央競馬のダートGIを制覇である。次走のドバイでも頑張って欲しい。検疫明けでもこれだけ走れるのだから、ドバイのダートにも対応できるはずだ。余談だが、ドバイの馬場は昔は日本のような砂場馬だったらしいが、大雨で砂が流される事件があって以降はアメリカのような文字通り「ダート」の馬場になったらしい。そこで勝てればそれこそ無敵だ。日本で芝・ダート関係なく走るこの馬にはきっと適性はあるだろう。

 2着はトーシンブリザード。南関東の雄が意地を見せた。これからもっと成長してくるだろうから楽しみな1頭である。

 昨年の覇者ノボトゥルーは3着。昨年負かした馬にはすべて先着しているわけだし、力は出し切ったと言えるのだが、今年は昨年と違って更に強い馬が2頭ほどいた。(ペリエ騎手もそのようにコメントしていた。)

 左回りが苦手だといわれていたトーホウエンペラーはそれでも5着。右回りに戻ってからの活躍が期待される。

 我が本命ウイングアローは7着に惨敗。東京競馬場で連に絡まなかったのは初めてだ。前走の敗因はやはり衰えなのか。アサティス産駒はピークが長続きする反面、ある程度の年齢以降に一旦調子を落としたら急に衰えることが多いが、この日が引退レースのこの馬はまさにそうだったのか。前走の敗因は大井の馬場だと思ったのだが、衰えもあったらしい。ちなみにレースで走ったためか、引退式でのラストランは行われず。騎手としては岡部騎手が出場していた。久しぶりに南井が乗るところを見てみたくもあったのだが。

 ちなみに太くなければやれると思ったスノーエンデバーは7kg減ったものの、まだ510kgあった。あと30kgぐらい絞れなければ難しいかな。結局馬体重を見ずに馬券を買ってしまったが、馬体重を見てから買えばよかったと後悔している。といっても損失金額300円ほどだが。

外れ



2002年 2月17日(日) 2回東京8日 天候 馬場状態
11R第19回フェブラリーS
4歳以上・オープン・G1(定量)(混)(指定) ダート1600m 16頭立

馬名性齢騎手斤量タイム着差コーナー順3F体重厩舎賞金
59$アグネスデジタル 牡5四位洋文 57 1.35.16-635.6 1452(栗)白井寿昭9400
612 トーシンブリザード牡4石崎隆之 57 1.35.38-835.6 4486(招)佐藤賢二3800
12$ノボトゥルー   牡6ペリエ  57 1.35.41/23-436.3 2460(栗)森秀行 2400
23 トゥザヴィクトリー牝6武豊   55 1.35.51/22-236.6 3494(栗)池江泰郎1400
48 トーホウエンペラー牡6菅原勲  57 1.35.61/25-536.3 6506(招)千葉四美940
35$サウスヴィグラス 牡6横山典弘 57 1.36.231/23-337.2 8502(美)高橋祥泰
24$ゲイリーイグリット牝7松永幹夫 55 1.36.2ハナ15-1635.614478(栗)増本豊 
815 プリエミネンス  牝5柴田善臣 55 1.36.31/29-936.4 9476(美)伊藤圭三
47 ウイングアロー  牡7岡部幸雄 57 1.36.3ハナ13-1335.9 5470(栗)南井克巳
10816$ノボジャック   牡5蛯名正義 57 1.36.4クビ1-137.611480(栗)森秀行 
11714 リージェントブラフ牡6吉田豊  57 1.36.51/213-1336.110534(美)大久保洋
12611$ゴールドティアラ 牝6江田照男 55 1.36.711/410-1136.512468(栗)松田国英
13510 スノーエンデバー 牡8村田一誠 57 1.36.910-936.915510(栗)森秀行 
1436$イーグルカフェ  牡5田中勝春 57 1.36.9ハナ15-1336.4 7476(美)小島太 
1511 イシヤクマッハ  牡4本田優  57 1.36.9クビ6-637.416450(栗)田所秀孝
16713$ワシントンカラー 牡8後藤浩輝 57 1.37.213/412-1136.913510(美)松山康久

LAP 13.0-10.8-11.3-11.7-12.0-12.0-12.0-12.3
通過 35.1-46.8-58.8-70.8  上り 71.3-60.0-48.3-36.3  平均 1F:11.89 / 3F:35.66
単勝  9 ¥350  複勝  9 ¥150 / 12 ¥210 / 2 ¥160
枠連  5-6 ¥1300 (6)  馬連  09-12 ¥1350 (4)
ワイド  09-12 ¥630 (4) / 02-09 ¥410 (1) / 02-12 ¥700 (5)

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