11R | 第4回中山グランドジャンプ |
地の利の生きるのがジャンプレース。とにかくコース毎の特性が平地よりも障害のほうが出やすいのである。そして中山の特長といえば日本一難易度の高い障害。しかも年に2回のJG1ではその中でも特にレベルの高い大障害コースを使用する。
かといって日本の障害などヨーロッパ等と比べたら大したことはない。本場イギリスの障害の実績馬だからといって、飛越の巧さだけでは日本の障害では通用しない可能性がある。飛越がある程度巧くて、更にスピードも必要なのが日本の障害である。
本命はニュージーランドのランド。昨年はペガサスJSを制覇。中山GJでは残念ながら落馬をするが、それでも騎手が再騎乗し、根性で完走した。今年はペガサスJSでは惜しくも3着だったが、これで極度な人気にならずに済むだろう(それでも1番人気だろうが)。ハートレイクの例もあるように、外国馬はトライアルで全力を出しきった年よりも、トライアルは余裕残しで本番勝負のほうが本番で実力を出しやすいかもしれない。今年はヒルス騎手に乗り替わりである。このヒルス騎手は他の外国騎手とは異なり、障害の短期免許で日本でずっと乗っていた騎手である。以前も障害の短期免許で来た騎手がいたが、その騎手は中山大障害で騎乗予定だった馬が出走取りやめの発表があった瞬間、免許を返上して帰国してしまった。何が言いたいかというと、短期免許で日本にやってくる障害騎手というのは、それだけ日本の障害というものを理解して慣れて、国際競走の大舞台に挑もうという気合いの入った騎手なのである。このような騎手を起用してくるのだから陣営もそれだけ気合いが入っているのだろう。他の外国勢とは「本気度」の点で勝っている。JCを見ればわかるように、国際レースの場合はその馬の絶対能力だけではなく「本気度」の見極めが重要なファクターである。本気で勝ちに来ていると思われるランドが文句無しの本命である。
相手は中山GJ3連覇を狙うゴーカイ。暮れの大障害も含めてJG1は4戦全連対の好成績である。日本の障害のエースであり大障害コースのスペシャリストであるゴーカイはライバルの弟(ユウフヨウホウ)のいないこのレースは負けるわけにはいかないだろう。
手堅いところだが、上記2頭の連で勝負!アイディンサマーに高田が乗っていたら本命にしたところだが(別に熊沢が高田より下だと思っているわけではなく、期待値的なことと馬と騎手の相性を考えて今回は無印である)。
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