ＪＣといえば外国馬はその馬の能力よりも陣営の意気込みが勝敗の有無を握っている。つまり、ここを目標に仕上げているがどうかが重要である。ＪＣに限らず日本のＧＩで好成績を残しているのが、香港のアラン厩舎。この厩舎は日本のレースに照準を絞ってくることが多い。オリエンタルエクスプレスやフェアリーキングプローン等安田記念での活躍が中心だが、ＪＣでも99年にインディジェナスで２着というのがある。そのインディジェナスが今年も出走。昨年は７着と惨敗で、年齢的なものが気にかかっていたが、今春もＧＩで２度３着となるなど、衰えは無い。全く人気になっておらず、穴として狙える。

　一応、インディジェナスに◎を打ったが、手厚く買おうと思うのが、シンボリクリスエス−エアシャカールの組み合わせ。シンボリクリスエスは３歳ながら秋天に挑戦し、見事に勝利。３歳で秋天を勝ってのＪＣ参戦は過去に96年のバブルガムフェローがいるが、13着に惨敗している。バブルガムフェローの場合は３歳時点では気性的に距離をこなせなかった（翌年はそれを克服している）ということが理由と考えられるが、シンボリクリスエスの場合はロベルト系種牡馬クリスエスの産駒なので、距離は延びたほうがよいと思う。相手には最近復調の兆しの見られる２冠馬エアシャカールを指名。叩き２戦目で上積みが見込める。

　ナリタトップロードは「今度こそ」の声があるが、当日は雨模様。時計のかかる馬場は苦手だろうから今回は見送り。（たぶん有馬でも見送るが。）ただし、インディジェナスの連の相手には入れる。ジャングルポケットは休養明けでいきなり出走というのが気になる。また、昨年このレースを制した舞台である東京のほうが向いていると思う。人気を考えると危険な人気馬かも知れない。