今年の京王杯ＳＣは実力馬が多々揃い、混戦模様を呈している。そもそも現在の日本の短距離路線そのものが混戦模様なのであるが、このレースは安田記念を占う上でも興味深い。過去１０年の安田記念優勝馬のうち８頭がこのレースに出走していた。もっとも、トライアル止まりの格の馬や1400mまでしか距離適性の無い馬が勝ったりすることもあるのであるが。

　重賞勝ち馬が多い中で、本命はトウショウリープ。オープンではいまいちパッとしないようだが、東京コースは[5,2,1,0]と効相性。しかも芝1400mの成績は[5,0,0,0]だがこの５勝はすべて東京コースである。まさに東京芝1400mのスペシャリストである。ハナを切ってこその馬だが、今回のメンバーではマグナーテンぐらいしか他に行く馬がおらず、マグナーテンにしてもどうしてもハナを切らなければならないタイプではないので、今回はトウショウリープの逃げ切りに期待できる。

　相手は、マイルチャンピオンシップの覇者ゼンノエルシドや当該コースのレコードホルダーであるマグナーテンといった藤沢和厩舎２騎を筆頭に手広く流す。ただし、ダンツフレームはブライアンズタイム産駒だけに休み明けが不安であり距離も短すぎると思われるが人気となっているので相手からは外しておこう。