2002年10月20日(日) 4回京都6日目 15:40発走
11R 第63回菊花賞
 3歳・オープン・G1(定量) (牡・牝)(指定) 芝・外 3000m

 ダービー馬タニノギムレットは既に引退。ダービー2着馬シンボリクリスエスは神戸新聞杯を圧勝。このシンボリクリスエスは外国馬で父はクリスエスだが、クリスエスはリアルシャダイやブライアンズタイムと同じロベルト系の種牡馬であり、母系もスタミナはそこそこありそうなので菊には持ってこいだと思っていた。しかし、何故か菊には出走せずに、天皇賞にまわる予定らしい。出てきたら迷わず本命とするのに…。

 というわけで今年の菊はいつに無く混戦模様。人気どころの馬でも距離に疑問符が付きそうな馬が多い。メガスターダム(父ニホンピロウィナー)がその代表格。ダービー4着なのでそこそこのスタミナはあると思うが、さすがにニホンピロウィナーだと菊では長すぎるだろう。1番人気ノーリーズンにしても父ブライアンズタイムというのは好材料だが、母父ミスタープロスペクターというところがちょっと不安であるので評価を下げる。

 その他でも人気になっているアドマイヤマックスは母父がノーザンテーストのサンデーサイレンス産駒である。この組み合わせの馬はGIIではどうにかなるが、GIでは底力が足りずに活躍できない場合が多い。一見良さそうな血統に見えるので人気になりがちだが、実はイマイチ血統なので配当的妙味が無さ過ぎる。というわけで、アドマイヤマックスは無印とする。

 本命は宝塚記念3着馬ローエングリン。休み明けの前走は惨敗だったが、宝塚3着の底力は魅力的である。人気を下げてくれたおかげで楽に逃げられるだろうし、好配当も期待できるので迷わず本命としたい。前走は休み明けとはいえ14着は負けすぎという見方もされているようだが、逃げ馬が負ける時はそういうものである。実力を信じてこの馬を本命とする。ダービー上位馬は出ていないが、陣営にはダービーに出走できなかった悔しさをぶつけて頑張ってくれることに期待したい。

 相手筆頭はバランスオブゲーム。週刊競馬ブックの有力馬考課ではトップのポイントだった。もともと素質の期待されている馬であるし、父も現役時代に菊花賞で3着だから、この距離が向かないということもないだろう。GI以外はパーフェクト、GIはすべて馬券圏外という極端な成績なのは気になるが、素質・距離適性・血統・実績・底力・配当(これも重要)とバランスの取れているところが高く評価できる。

 その他の馬では前述のノーリーズンを含めて何頭かに流すが、京都以外では走らないが京都での実績が抜群な伏兵ファストタテヤマが人気もなく面白い。

B馬名性齢騎手斤量
1 1 ナムラサンクス   牡3 橋本美純 57
1 2 ヒシミラクル    牡3 角田晃一 57
2 3 アドマイヤドン   牡3 藤田伸二 57
2 4 ダイタクフラッグ  牡3 太宰啓介 57
3 5 キーボランチ    牡3 *熊沢重文 57
3 6 ノーリーズン    牡3 武豊   57
4 7 ファストタテヤマ  牡3 安田康彦 57
4 8 $ダンツシェイク   牡3 *河内洋  57
5 9 レニングラード   牡3 池添謙一 57
510 ヤマノブリザード  牡3 柴田善臣 57
611 タイガーカフェ   牡3 蛯名正義 57
612 *ローエングリン   牡3 *岡部幸雄 57
713 バンブーユベントス 牡3 幸英明  57
714 メガスターダム   牡3 松永幹夫 57
715 シンデレラボーイ  牡3 福永祐一 57
816 バランスオブゲーム 牡3 田中勝春 57
817 マイネルアムンゼン 牡3 嘉藤貴行 57
818 アドマイヤマックス 牡3 後藤浩輝 57
結論
[馬連]
12-16    ・・・1000pts
12-[ 2, 6, 7, 8, 9] ・・・400pts


 スタート直後、ノーリーズンが落馬。鞍上武豊はこの週10勝でしかもこの日はこの時点で1Rから騎乗機会9連続連対を決めていたが、いざGIとなるとスタート直後に落馬である。3分ちょっと走る筈の長丁場が一瞬にして終わってしまう。武豊は再騎乗をしようと思って手綱をつかんだままだったが、その時のノーリーズンのクビを後ろに向ける仕草が「オイ、何やってんだよ」と言ってるようにも見えた。サ○ブレあたりの雑誌の読者投稿では、このシーンの写真を使って馬の口から吹き出しを出してセリフを入れて下さいなんてネタがいかにも出てきそうだ。

 1番人気の落馬したこのレースはまさしく大波乱。我が本命ローエングリンはハナを切るが、ダイタクフラッグに競りかけられ4角ではすでに馬群の中に飲み込まれて結局ブービー。ちなみにそのA級戦犯ダイタクフラッグは向正面で終わり大差ビリ。逃げ馬の宿命とはいえ何をやってるんだか。

 混戦を制したのは早めに上がっていったヒシミラクル。サッカーボーイは自身はマイラーというイメージがあるが、これで2頭目の菊花賞馬誕生である。角田は昨年のジャングルポケットの屈辱をここで晴らした。サッカーボーイ産駒は菊が向くだろうということで押さえておいたのだが、軸が来ないと話にならないね。

 2着は京都巧者ファストタテヤマ。京都に限定すると本当に強い。この馬はヒシミラクル以上の狙い馬だったのに。見事に縦目である。これだけの配当が付くのなら馬連100円だけでも押さえておけばよかったかな。

 3着メガスターダム、4着アドマイヤドンと短距離向き種牡馬を父に持つ馬が好走した。菊花賞1着馬3着馬の父親がマイルCSの勝者であるというのも不思議だ。京都が合っていればマイルでも3000mでも好走できるのか?掲示板のうち4頭が父内国産という父内国産ファンには嬉しいレースだったが、長距離は日本型血統のほうが向いているということなのかな。

武豊のコメント:「落馬の、、、理由は無い」
角田のコメント:「奇蹟が起きました」

 乗り馬の名前にちなんだコメントを発した2人だが、結果は明暗を分けた。

外れ


 結果詳細は月曜日か火曜日頃に掲載します。
2002年10月20日(日) 4回京都6日 天候 馬場状態
11R第63回菊花賞
3歳・オープン・G1(定量)(牡・牝)(指定) 芝・外3000m 18頭立

馬名性齢騎手斤量タイム着差コーナー順3F体重厩舎賞金
12 ヒシミラクル   牡3角田晃一 57 3.05.914-13-7-235.210460(栗)佐山優 11200
47 ファストタテヤマ 牡3安田康彦 57 3.05.9ハナ15-15-14-1234.816448(栗)安田伊佐4500
714 メガスターダム  牡3松永幹夫 57 3.06.01/210-8-4-135.4 3498(栗)山本正司2800
23 アドマイヤドン  牡3藤田伸二 57 3.06.421/28-8-10-435.6 5456(栗)松田博資1700
816 バランスオブゲーム牡3田中勝春 57 3.06.5クビ6-4-7-935.7 6454(美)宗像義忠1120
59 レニングラード  牡3池添謙一 57 3.06.63/415-15-14-1435.6 8460(栗)音無秀孝
713 バンブーユベントス牡3幸英明  57 3.06.73/412-12-12-1435.713456(栗)田島良保
48$ダンツシェイク  牡3河内洋  57 3.07.013/412-13-16-935.7 9468(栗)山内研二
510 ヤマノブリザード 牡3柴田善臣 57 3.07.211/415-15-12-236.4 7502(美)藤沢和雄
1011 ナムラサンクス  牡3橋本美純 57 3.07.411/28-8-4-936.714460(栗)松永善晴
11818 アドマイヤマックス牡3後藤浩輝 57 3.08.111-11-10-637.3 2462(栗)橋田満 
1235 キーボランチ   牡3熊沢重文 57 3.09.7104-4-7-1438.918472(栗)宮徹  
13611 タイガーカフェ  牡3蛯名正義 57 3.10.121/24-3-2-639.411480(美)小島太 
14817 マイネルアムンゼン牡3嘉藤貴行 57 3.11.06-6-4-640.312468(美)田中清隆
15715 シンデレラボーイ 牡3福永祐一 57 3.11.72-2-2-1241.015476(栗)中竹和也
16612*ローエングリン  牡3岡部幸雄 57 3.13.8大差1-1-1-443.3 4470(美)伊藤正徳
1724 ダイタクフラッグ 牡3太宰啓介 57 3.35.5大差2-6-17-1750.117488(栗)鹿戸明 
36 ノーリーズン   牡3武豊   57 ---------- 1474(栗)池江泰郎

LAP 12.9-10.7-11.0-11.7-12.0-12.4-13.6-13.7-13.5-13.2-13.2-12.6-11.6-11.7-12.1
通過 34.6-46.3-58.3-70.7  上り 74.4-61.2-48.0-35.4  平均 1F:12.39 / 3F:37.18
単勝 2 ¥3660 複勝 2 ¥880 / 7 ¥2250 / 14 ¥330
枠連 1-4 ¥8390 (27)
馬連 02-07 ¥96070 (109)
ワイド 02-07 ¥20170 (112) / 02-14 ¥3680 (44) / 07-14 ¥12170 (87)
馬単 02-07 ¥182540 (212)
3連複 02-07-14 ¥344630 (426)

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