香港Ｃ帰りのエイシンプレストンの取捨が問題だ。不安があるとすれば検疫明けと60kgの斤量。検疫に関しては先週も同日に香港で勝ったアグネスデジタルがＧＩを制したし、そもそもエイシンプレストン自体、前走から１月後に海外で勝っているので、今回のように２ヶ月ぐらい間のあいた余裕のローテーションなら特に影響ないだろう。格的には他の馬を２枚も３枚も上回る馬なのでこの馬を本命としたい。当初はこの馬を切って穴を狙おうと思ったが、結局出走メンバー中にエイシンプレストンより（馬券的に）魅力的な馬が存在しなかった。これが結論である。

　相手筆頭はトラストファイヤー。今年は変則開催なので例年とは違いこの中山記念は開幕週の良馬場で行われる。ということでサンデーサイレンス産駒の出番である。中山で２勝していること、鞍上が中山が得意で最近好調な江田照であることを考えて対抗に抜擢する。

　３番手評価はゴーステディ。1800mは４戦３勝と得意にしている。おそらくトウカイパルサーが逃げてゴーステディは番手からいくことになるだろうが、前残りの展開になった際にこの馬が浮上してくるだろう。中山は４戦して３着以内は無しなのが気になるが展開次第では連に絡んでくるだろう。

　穴として狙ってみたいのがエアギャングスター。休養明けの前走は惨敗だが去勢前はオープンで好走していた馬である。叩いた今回は狙い目。父サンデーサイレンス母ダンシングキーという良血だが種牡馬入りを諦め去勢してセン馬に。そこまでして走らせたいという関係者の意気込みが感じられるのできっと走ってくれるだろう。種牡馬入りを諦めたのはダンスインザダークという同血統の優秀な種牡馬がいるからということだけかも知れないが。