メイショウの人気薄の馬が1年置きに2着に来るレースである(98年メイショウヨシイエ、00年メイショウドトウ)。メイショウドトウが人気薄というと意外かもしれないが、当時は8番人気であった。というわけで今年(2002年)は2着に来る年なのでメイショウの馬を探すが出馬表には見あたらない。残念。
有馬記念では出遅れスタートで終わってしまったホットシークレット。前走有馬記念は休み明けということで惨敗したことは度外視したほうがよいだろう。そもそも逃げると思わせておいて逃げずに同馬主のトゥザヴィクトリー(3着)に有利なスローな流れを作ったのかも知れないし。一叩きした今回は実力を発揮してくれるだろう。頭数がそれほど多くなく、どうしても前にいきたいというような馬も見あたらないので、出遅れさえしなければスローな流れに乗って粘ってくれるだろう。ちなみに、この馬は逃げ一辺倒のようなイメージがあるが、昨年の目黒記念では後方から差す競馬で勝っている。出遅れさえしなければ位置取りはあまり関係ないのかもしれない。
2番手評価はラスカルスズカ。休養前は人気が過剰になりがちで、馬券を買う気が失せてしまうような馬だったが、前走のOP特別惨敗で人気を下げてくれそうなのでここで狙ってみる。春天で2着に来たことのある実力馬であるし、惨敗した前走はあくまで叩き台。1600mなんて明らかにこの馬の守備範囲外である。ハンデ戦は長期休養明けの馬は出走できないのでこのハンデ戦に出走するために一度使っただけと思われる。調教状態も前走とは雲泥の差であり、勝負がかりであると思われるここは狙い目。
押さえはタップダンスシチー。1000万条件でありながら格上挑戦でここに使ってきた。ダート戦の多いこの時期にありがちな「芝の適距離を使うために仕方なく格上挑戦」なのではないのは同コースで行われる自己条件の睦月賞ではなくこの日経新春杯を使って来たということから明かである。それだけ勝算があるのだろう。軽ハンデということと鞍上が川原ということもあり押さえておく。
人気になるであろう実力馬トウカイオーザは有馬記念が勝負レースということで燃え尽きている可能性がある。有馬の余力がどこまであるのかが鍵だが、ハンデ戦であるということを考えるとこの馬を買うのはおいしくない。むしろ有馬よりも新春杯が勝負である◎ホットシークレットの方がこのレースに関していえば魅力がある。
結局のところトップコマンダーが好位から抜け出して重賞制覇。コマンダーはコマンダーでもラスカルではなくこちらである。四位騎手は2日連続メイン制覇。
ホットシークレットはよく粘ったが最後は斤量が応えた。格上挑戦タップダンスシチーは善戦したが3着止まり。次走は自己条件にも出ることができる(だから賞金の加算されない3着なのか?)。痛恨の2着3着。実際の馬券はワイドも押さえていたのだが、馬連で当てたかった。
トウカイオーザは有馬の疲れもあったのか4着に敗退。1番人気ラスカルスズカは掲示板にも載れず。この馬に往年の力を期待するのは酷なのか?14日はテイエムオペラオーとメイショウドトウという宿命のライバルの引退式があったが、ナリタトップロードとラスカルスズカというこの世代の「裏・宿命のライバル」は今年も現役続行なので頑張って欲しいのであるが。
外れ