今年の秋華賞馬ファインモーションが今回も人気を集めている。これまでデビュー以来５戦５勝だが、それらの勝ちっぷりを見ていると、今回もあっさり勝ってしまってもしょうが無いだろう。牡牝混合ならともかく、牝馬だけのレースであれば、負けるとは思えない。阿寒湖特別勝ち馬は昨年も菊・有馬を制したマンハッタンカフェを出しているし、３歳のその時期に長距離戦で古馬相手に勝つような馬はそれだけ実力があるということだろう。ましてファインモーションの父は成長力のあるデインヒル。秋華賞は単なる通過点で、ここでは前回以上の勝ち方をするかも知れない。

　問題は２着争い。ダイヤモンドビコーがファインモーションに次ぐ２番人気だが、この馬は1800mを中心に使われてきており、2200mは初経験。2000mのローズＳを制しているので大崩れはないだろうが、それ以上の距離の経験の無いのが気になる。またＧ１初挑戦でこれだけの人気ということもマイナス材料だ。むしろ昨年の２着馬ローズバドのほうが狙える。前走は単なる叩き台と考えるとここは狙い目である。牝馬同士なら大崩はしないだろう。１着は決まったようなものだから、連の相手としては勝てないまでも善戦することの多いローズバドのような馬のほうがむしろ狙いやすい。

　穴として今年のオークス２着馬チャペルコンサートを狙ってみる。秋華賞は８着だったが、秋華賞は鉄砲での出走であり、秋華賞で叩いてエリ女で勝負というのが陣営の狙いだろう。距離延長も歓迎であり、前走の惨敗で人気を落としているようなので狙ってみる。オークス馬スマイルトゥモローは実力はあると思うが、今回はオークス以来の休み明けの出走であり、仕上がりに不安があるので消し。むしろ今回に限って言えばオークス２着馬の方が期待できる。