夏の札幌で行なわれる阿寒湖特別は出世レースである。ステイゴールドが３年近く主な勝ち鞍が阿寒湖特別であったことは有名であるが、昨年もマンハッタンカフェという名馬を輩出している。条件戦ながら３歳でこの古馬混合戦を勝つ馬は、ＧＩでも勝ち負けになる名馬となる可能性が高い。

　今年は牝馬ながら阿寒湖特別を圧勝したファインモーションであるが、その後のローズＳの圧勝を見ていると、３歳牝馬限定戦では負けるとは思えない。血統的にも兄がピルサドスキーであり、父のデインヒルも2000m前後の得意な成長力と地力のある馬である。前売り単勝1.0倍の断然人気馬だが、今回はこの馬で仕方がないだろう。

　先行馬のファインモーションが勝つだろうから、相手はファインモーションをそれほど気にせずレースをすすめられる差し馬から選ぶ。

　まずは本線はサクラヴィクトリア。関東オークスを勝ったダート馬というイメージがあるかも知れないが、トニービン産駒で、なおかつ母父サクラユタカオーなので芝のほうが走る筈である。

　あとは全走は出遅れたものの差しても通用することを見せ付けたシアリアスバイオ、オークスは惨敗だったがフローラＳを勝った実力馬ニシノハナグルマも押さえておく。

　おそらく１着はファインモーションで決定だろうが、配当的に馬単でも馬連でも大して変わらず馬連のほうが高い場合もあるので、馬連で勝負する。