2003年12月28日(日) 6回中山8日目 15:25発走
9R 第48回有馬記念
 3歳以上・オープン・G1(定量) (混)(指定) 芝 2500m 12頭立

 有馬記念はよく「3歳馬が有利」といわれる。3歳馬と古馬では斤量に2kgの差があるが、有馬記念の時期になると3歳馬ももうじき4歳馬になるような時期で、馬の成長度合いを考えると古馬と能力的に差がほとんど無くなっているはずである。それでも斤量に差が付けられているわけだから3歳馬に有利に働くわけだ。

 というわけで本命はザッツザプレンディ。その年の菊花賞を征した馬が有馬記念まで征してしまうことが多い。昨年の菊花賞馬ヒシミラクルは有馬記念は惨敗だったが、その馬は荒れた馬場が苦手なのが敗因だと思う。その証拠に同じサッカーボーイ産駒のナリタトップロードも有馬記念となれば惨敗を喫している。今年のザッツザプレンディは、荒れた馬場が特別苦手ということもないだろう。JC2着と古馬相手にも通じるところを見せている。JC激走馬は消耗が激しいので有馬ではこないと言われているが、2着とはいえあれだけ離された2着だと、最後の直線でも120%能力を出し切った激戦ということもなかったであろう。それにサンプルが少ないのでよくわからないが、JC激走馬はこないというのは馬体の若い3歳馬にはそれほど当てはまらないような気がする。むしろ、菊→JCの勢いを買ってザッツザプレンディを本命とする。鞍上の安藤勝も魅力だし。菊花賞馬は有馬で好走した場合勝つことが多いので(2,3着はあまり見あたらない、少なくともオーバーシードが行なわれるようになった94年以降は)、馬単の軸とする。

 対抗は同じ橋口厩舎のツルマルボーイ。母父サッカーボーイなので是非とも良馬場でやって欲しいものだ。今年は勝ち鞍こそないが常に2着あたりに好走を見せている(そう思って紐軸にしたJCは惨敗だったが)。JCの惨敗で人気を下げているというところが、かなりおいしい。配当的妙味と安定性を考慮して対抗とする。2着3着の可能性が極めて高いため、3連複の軸に抜擢。2着や3着は橋口厩舎のお家芸だし。(ザッツザプレンディは菊を勝っているので例外。)

 その他の馬では▲タップダンスシチー。昨年のこのレース2着だったときはかなりの人気薄だったが、今年はかなりの人気である。6歳馬ながら本格化が遅かったのでまだまだいけるだろう。JCの圧勝を見ていると頭数の手頃な今回は逃げてあっさりということもありうる。逃げ馬は逃げて粘ってしまうのが怖いので、ザッツザプレンディが頭の馬単が本線の買い目だが、タップダンスシチーだけは裏も押さえておく。

 その他では昨年の勝ち馬シンボリクリスエスと菊では不利があって負けたゼンノロブロイといった藤沢和厩舎2騎が△。シンボリクリスエスも昨年ほどの勢いは無いが(着順だけなら昨年と同じだが、同じJC3着でも外国馬に負けた昨年とは違い、今年は有馬出走の日本馬に負けている)、それでも格の違いでやってきそうなので押さえにはしておく。

 その他ではリンカーンが人気になっているが、これは過剰評価ぎみなので消し。特に有馬記念の場合は普段競馬をやらない人でも馬券を買っているので、そういう人は騎手が武豊(競馬に興味の無い人が唯一知ってると思われる騎手)が乗っているということだけで投じている馬券が多いものと思われる。

B馬名性齢騎手斤量
1 1 ツルマルボーイ   牡5 横山典弘 57
2 2 ゼンノロブロイ   牡3 *柴田善臣 55
3 3 リンカーン     牡3 *武豊   55
4 4 ダービーレグノ   牡5 *蛯名正義 57
5 5 ウインブレイズ   牡6 木幡初広 57
5 6 $タップダンスシチー 牡6 佐藤哲三 57
6 7 チャクラ      牡3 後藤浩輝 55
6 8 ザッツザプレンティ 牡3 安藤勝己 55
7 9 ファストタテヤマ  牡4 安田康彦 57
710 アクティブバイオ  牡6 武幸四郎 57
811 $アグネスデジタル  牡6 四位洋文 57
812 $シンボリクリスエス 牡4 ペリエ  57
結論
[馬単]
8→[ 6,12]    ・・・2000pts
8→[ 1, 2]    ・・・1000pts
6→ 8      ・・・1000pts
[3連複]
[ 1, 8]-[ 2, 6,12]・・・1000pts

レース後のコメント
 あけましておめでとうございます。というか、有馬記念のコメントを書かないでいる間に年があけてしまいました(^^;そりゃ、東京大賞典に行ったり(惨敗をこいたが)PS2とウイニングポスト6を買ったりと忙しくて(爆)。

 本命ザッツザプレンディは見事にブービー。果敢にもハナを切るが、アクティブバイオがしつこく競りかけていった。まるで、秋天の時のローエングリンとゴーステディの時のような壮絶な叩き合い。そして秋天の時の両頭のように見事にバテていった。いや、秋天の時のローエングリンはブービーよりはマシな成績だった筈だ。それにしてもザッツザプレンディはかかり癖のある馬なのだろうが、皐月賞の時といいどうして私が本命を打つとかかるのだろう?

 こちらも秋天のVTRでも見ているようにシンボリクリスエスが見事なレコード勝ち。いや、秋天どころではなく、後続に9馬身を付ける大楽勝。昨年よりも強い勝ち方だった。まさに貫禄勝ちである。これでシンボリの有馬2連覇は3頭目だ。これで引退らしいが来年(いや今年か)もやれるような気がする。

 2着には迷わず消したリンカーンがやって来た。良血馬だが、2着止まりの運命なのか。武豊という騎手は有馬記念のような普段競馬をやらない人まで馬券に参加するようなレースでは過剰な人気を集めるが、有馬記念2着というのがやたら多いようなイメージがある。マーベラスサンデーとか幻のウイニングランでお馴染みのスペシャルウィークとか。

 2着といえばツルマルボーイだが、こちらは今回は4着。2,3着にはリンカーン、ゼンノロブロイといった3歳の実力馬が入った。3歳は3歳でもザッツザプレンディは見事な逆噴射だったのだが。

外れ



2003年12月28日(日) 6回中山8日 天候 馬場状態
9R第48回有馬記念
3歳以上・オープン・G1(定量)(混)(指定) 芝2500m 12頭立

馬名性齢騎手斤量タイム着差コーナー順3F体重厩舎賞金
812$シンボリクリスエス牡4ペリエ  57 2.30.56-6-5-235.3 1538(美)藤沢和雄18000
33 リンカーン    牡3武豊   55 2.32.04-4-2-137.0 4466(栗)音無秀孝7200
22 ゼンノロブロイ  牡3柴田善臣 55 2.32.13/44-4-6-336.8 3506(美)藤沢和雄4500
11 ツルマルボーイ  牡5横山典弘 57 2.32.21/212-12-12-935.2 6454(栗)橋口弘次2700
55 ウインブレイズ  牡6木幡初広 57 2.32.3クビ7-6-7-636.810540(美)宗像義忠1800
44 ダービーレグノ  牡5蛯名正義 57 2.32.43/49-9-8-736.212458(栗)高橋成忠
67 チャクラ     牡3後藤浩輝 55 2.32.611/49-9-8-836.4 8466(栗)安達昭夫
56$タップダンスシチー牡6佐藤哲三 57 2.32.811/43-3-2-337.8 2506(栗)佐々木晶
811$アグネスデジタル 牡6四位洋文 57 2.32.88-8-8-936.6 7466(栗)白井寿昭
1079 ファストタテヤマ 牡4安田康彦 57 2.33.911-11-11-937.511458(栗)安田伊佐
1168 ザッツザプレンティ牡3安藤勝己 55 2.34.213/41-1-1-339.3 5502(栗)橋口弘次
12710 アクティブバイオ 牡6武幸四郎 57 2.36.1大差2-2-2-1241.0 9504(栗)崎山博樹

LAP  7.0-11.2-11.2-11.2-11.6-12.3-12.9-12.6-12.2-12.7-11.7-11.7-12.2
通過 29.4-40.6-52.2-64.5  上り 73.1-60.5-48.3-35.6  平均 1F:12.04 / 3F:36.12
単勝 12 ¥260 複勝 12 ¥120 / 3 ¥230 / 2 ¥170
枠連 3-8 ¥1060 (4)
馬連 03-12 ¥1290 (5)
ワイド 03-12 ¥490 (6) / 02-12 ¥300 (2) / 02-03 ¥680 (9)
馬単 12-03 ¥1980 (8)
3連複 02-03-12 ¥1720 (6)

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