以前はわりと堅めのＧＩだったが、2001年から開催日程が繰り上がり、途端に荒れるようになった。春の活躍馬が人気になるケースが多いが、開催日が早まったことで夏場の調整が難しいのかもしれない。２年連続大荒れだが、なんだかんだいって強い馬が勝っている。今年は３冠馬３冠馬と騒がれ、牝馬は先週３冠馬が誕生したが、馬券的には穴っぽいところを狙っていきたい。ネオユニヴァースにあっさり勝たれたらそれはそれで仕方ないということで。

　やはり菊といえば距離。伝統的な長距離決戦だ。長距離に強そうな血統ということでチャクラを本命とする。父は菊・春天という長距離ＧＩを勝っているマヤノトップガン。母は欧州の中では長距離の盛んなドイツの馬であり、スタミナ血統の馬である。血統的な魅力はナンバーワンなのだが前日の段階ではまったく人気になっておらず、狙い目である。

　もう１頭の注目馬はヴィータローザ。勢いはあるのだが、この血統（ローザネイ一族）はロサード、ロゼカラーなどＧＩでは３着が多い勝負根性にやや欠ける血統なので、３連複の軸とする。

　相手は有力所に手広く流す。穴っぽいところでは鳴滝特別２着で抽選で出走が決定したテイエムテンライが01年のマイネルデスポットを彷彿させるようでオモシロイ。後ろの馬が牽制し合えて逃げ残りの展開になれば浮上するだろう。そのために逃げ騎手小池を起用してきているのだろうし。