おそらくJRAのGIの中で最も武豊が苦手とするレースである。ここ2年ほど1番人気が連対していないが、その前までは1番人気馬は必ずと言っていいほど連対するレースだった。しかし、そのころから1番人気馬が武豊だった場合は連対していない。ここ2年間を見ても武豊は連対していない。おそらくGI連戦の中で、次週にJCを控えた地味なGIなので中だるみのようなものがあるのだろう。今年は武豊騎乗のファインモーションが(人気は散っているものの)人気を集めているようだが、ファインモーションは消しとしたい。元々牝馬通しで無ければ大した実績があるわけでもないし、人気ほどには強いとは思えない馬である。
本命はスプリンターズSの覇者デュランダル。昨年のこのレースは10着だったが、昨年とは勢いが違う。もともと京都のマイルを勝ち上がってきた馬であり、距離が延びても大丈夫だろう。ビリーヴを敗った末脚は抜けた存在の居ないここならもっと活かせるだろう。
対抗、単穴は前残りに期待してマグナーテンとギャラントアローを指名する。両馬ともに実力の割には人気になっておらず、しぶとく粘ることができれば好走が期待される。人気になっていないので、来れば高配当となる期待もできるし、マークされないという強みもある。ファインモーションよりも前の位置取りでファインモーションを意識せずに行けるであろうこの2頭に期待する。
その他の馬ではサイドワインダー、ミレニアムバイオ、エイシンチャンプが狙い目。
▲ギャラントアローが逃げて○マグナーテンが競りかけていく展開。3コーナーの下り坂を過ぎて4コーナーに差し掛かってもこの2頭と後続との差は結構ある。この2頭の連は押さえていたので「そのまま〜」と叫びまくった。そのまま決まってくれればいいものの外からいい脚で差してくる馬がいる。◎デュランダルだ。デュランダル−ギャラントアローで決まってくれれば高配当で万々歳だ。しかし…デュランダルはファインモーションをも連れてきてしまった。ファインモーションさえいなければ万馬券的中なのに。危険な人気の香りがプンプン漂っていたファインモーションが2着。マイル経験の無い馬がいきなり連に絡んでいいのか?やはり底力の差なのかな。
2週連続1着3着。しかも、2着は消した1番人気。と思いきやファインモーションはいつの間にか1番人気では無くなっていた。1番人気はサイドワインダーだった。というわけで(武豊以外の)1番人気は必ず連に絡む法則は3年連続で成り立たなかった。しかも武豊マイルCS初連対というおまけ付き。このレースも近年傾向が変わってきたのか。それにしてもワイドの配当がデュランダル(単勝8.1倍)−ギャラントアローよりもファインモーション(単勝4.8倍)−ギャラントアローの方が高いなんて、ファインモーションは単勝だけがかぶっていたのか。おとなしくデュランダルとギャラントアローの単勝を買っておいたほうがよかったのかも。
逃げたギャラントアローは3着に粘ってくれたが、マグナーテンはバテて10着。ギャラントアローはいつも人気が無い割に好走するいい馬だ。地味な馬だが次は人気になるのだろうか?CBCに出てきたら本命にするかも知れないが。
外れ