３冠レースで１度も１番人気にならなかった３冠馬スティルインラブ。そして、３冠レースすべて１番人気のアドマイヤグルーヴ。この３歳馬２頭の一騎打ちムードがある。さすがに今回はスティルインラブが１番人気になる見込みだ。しかし、今回はアドマイヤグルーヴの方を本命とする。３冠レースではマークされる立場だったが、今回は１番人気でないこともあり、以前よりは楽なレース運びができるだろう。陣営にとっても３冠すべて１番人気となるような馬で１つもＧＩを勝てないとなったら馬主に対して申し訳が立たないだろうから、ここで勝負と目一杯の仕上げをしているに違いない。逆にいうとスティルインラブは今まではアドマイヤグルーヴにマークが集中したため楽に戦えた感があるが、今回はそうはいかない。新馬戦以外では１番人気の勝利が無い（２着はあるのだが）ということを考えると案外揉まれ弱いタイプなのかも知れない。配当的妙味が無いのでスティルインラブは無印とする。

　対抗はローズバド。２着の多い馬だが安定性では抜群である。単勝勝負するには不安の馬だが馬連の相手としては最適な馬である。２、３着の多い橋口厩舎の馬だが、先日橋口厩舎の馬が菊花賞を征したので勢いもある。まあ、その次の週の天皇賞ではシッカリと２着（ツルマルボーイ）に持ってくるところが橋口厩舎の橋口厩舎たる所以かもしれないのだが。何はともあれ安定性を買ってローズバドを相手１番手とする。

　外国馬２頭の取捨では、比較的人気なアナマリーよりも人気の無いタイガーテイルの方を狙う。ヨーロッパでしか経験の無いアナマリーよりもタイガーテイルの方が遠征慣れしているだろう。そもそも実績はあるとは言えヨーロッパでしか走っていない馬が日本の芝、特にスピードが出る京都の芝に合うとは限らない。しかもアナマリーは揉まれ弱い牝馬には不利と言われる最内枠である。配当的な妙味を考えてタイガーテイルの方を狙うこととする。

　その他ではスマイルトゥモロー、ダイヤモンドビコー、オースミハルカが狙い目。