今年は大物と思わしき外国馬がやって来ており、取捨が難しい。データ重視派の私としては取捨に困る外国馬はあまり出走して欲しくないものである。今回出走するラクティは実績は十分だが、ちょっと人気になりすぎ。これがスプリント戦なら直線しか走ったことのない外国馬は消しと即断できるのだが、マイルだとちょっと迷ってしまう。しかし、地の利ということを考えると日本勢の方が有利だろう。人気がかぶっているということを考えるとラクティは買わずに静観がよい。日本の馬が海外で活躍する場合、クラシックディスタンスなら成績はあまり良くないが、マイルなら勝負になっているということを考えると、マイルという距離では日本の馬もレベルが高いいうことだろうし。

　本命、対抗は昨年の１，２着デュランダルとファインモーション。この２頭の力が抜きんでている。デュランダルは今年は２走して２走とも休み明けで２着。一叩きされた今回は万全の状態で臨むことになる。ファインモーションは札幌記念以来の出走となるがわざわざエリ女を使わずにここに出してくるのだから勝算があってのことだろう（それをいったらダンスインザムードもそうなのだがダンスの場合は秋天に出ているのでローテーション的にここを使って来ただけと思われる）。マイルＣＳは99年あたりまでは武豊が苦手なレースとして有名だったが、それは当時はＧＩが毎週連続で開催されており、武豊は毎週ののうにＧＩに乗っていたのでちょうどマイルＣＳが中だるみで集中力に欠ける状態だったからである。現レース体系では前々週はＧＩがお休みなので、マイルＣＳにも集中して乗ることができる。

　１，２着は昨年の１，２着でいいが、３着として狙いたいのがメイショウボーラー。皐月賞、ＮＨＫマイルＣの両ＧＩを３着。前走のスワンＳも３着という堅実ぶり。安田記念では惨敗だったが、３歳馬の成長力ということを考えると、ここでは勝負になるだろう。３着が多い堅実な馬なので３連単３着付けにはもってこいという馬である。先週も「３着固定」という予想をしたら４着で、しかもその馬に乗っていた福永が今回のメイショウボーラーの鞍上であるということが気がかりだが。まあ、４着だったということはそれだけいい線いってたということなので、今週は頑張ってくれるだろう。