新潟の馬場もそろそろ若干時計がかかるようになってくる筈である。そういう馬場が得意な種牡馬と言えばトニービン。しかもトニービンはスピードの持続力もあるため直線の長い新潟芝外コースも得意である。くわえて左回りが得意。「府中のトニービン」とよくいわれるが、その特性は直線の坂こそないもののコース形態が似ている新潟芝外コースにも活かせる。

　人気になるだろうがここは素直にトニービン産駒のレニングラードが頭。1000万を勝ったばかりの馬の割には人気になりすぎているという意見もあるだろうが、夏は何と言っても格より調子。鞍上にアンカツを据えて必勝態勢で臨むこのレースの頭は堅い。

　紐の相手には３頭出しの坂口厩舎の馬３頭。エイシンハリマオー、エイシンスペンサー、スーパージーン。同厩舎３頭出しの大勝負で、しかもそのうち２頭が同馬主である。きっと坂口師はエイシンのオーナーから「今日は新潟まで見に行くから重賞制覇を頼むぞ」と言われているに違いない。エイシンの２頭のうち少なくとも１頭が勝負がかりだと思うが、新潟が得意な中舘鞍上のスーパージーンも見限れない。