岡部がこのレースを制すると八大競走全制覇。岡部は今年１年以上の休養から復帰しているが、この偉大な記録のために引退せずにあの年になるまで騎手を続けようとしていると言っても過言ではない。本人もその偉大な記録を狙っているのだろうし、これだけの偉大な騎手が普通なら引退するところを不屈の努力でもって復帰したのだから、他の騎手も遠慮して岡部を勝たせようとするだろう。だから、出てくれば岡部の馬の単勝を狙うつもりだった。しかし、残念ながら岡部は出ていない。復帰日にダンスインザムードで勝った時は、これで桜花賞も間違い無しと思ったのだが…。折角あれだけ頑張って復活したのだから、せめてチャンスぐらい与えてやってもいいと思うのだが、出なければ勝てないのだから致し方ない。

　桜花賞の狙いはスイープトウショウ。有力馬はいっぱいいるが、その中でも最もオークスよりも桜花賞向きのスイープトウショウが本命。距離適性的に桜花賞は取れてもオークスでは厳しいだろうから、桜花賞に全力をかけて来るはずである。それに「魔の桜花賞ペース」といわれるぐらいハイペースになりがちな桜花賞であるので、道中自分のペースでいって直線で追い込むタイプのこの馬には有利なペースとなるだろう。この馬を頭で手広く流すこととする。

　ところで、５年ぐらい前に読んだ本によると、ＧＩに出場できない岡部は、悔しくて怒っていて、その悔しさが闘志を燃やしていつにも増して大活躍する傾向があるそうである。特に今回は引退も考えたが偉大なその記録のために苦労して復帰した桜花賞に出場すらできずに中山競馬場にいるわけなので、悔しさもいつにも増して激しいだろう。この日の中山競馬場では岡部の馬ばかり狙っていれば馬券はとれるだろう。全盛期ほどの力は無くなったが、数年前は「超一流騎手」だったのが「並みの一流騎手」にまで衰えた程度の衰えであるし。現に前日のニュージーランドＴで単勝200倍の最低人気馬で２着に突っ込んできて、シーキングザダイヤが勝ったにもかかわらず馬連万馬券という馬券を取らせてもらった。前日から悔しさ丸出しである。正直なところ、桜花賞の予想よりも、「中山の岡部を買いまくり」という予想の方が自信があったりする（笑）。