先週の阪神ＪＦは荒れたが、今週の朝日杯は堅く収まるだろう。毎年のように堅いレースであり人気馬が好走している。例外は道中不利があったクリスザブレイヴの時ぐらいか。とにかく同じ２歳ＧＩでも荒れる傾向にある牝馬戦とは逆に堅く収まる傾向にある。

　本命はジャリスコライト。かのオールラウンドプレイヤー・アグネスデジタルの弟だが、デビュー当時はダート中心で使われてきたデジタルとは違い、今のところ芝路線一本である。デビュー以来２戦は藤沢和厩舎の日本人主戦北村宏騎手が騎乗していたが、今回は真の主戦騎手デザーモに乗り替わり。デザーモ起用で満を持しての出走である。デザーモが香港に行かずにわざわざ乗ってくれるというのは、その期待度の現れだろう。

　対抗は良血馬フサイチリシャール。1800m以上のレースばかり使われてきているが、父クロフネは本質的にマイルがベスト。この馬もマイルの方が向いているように思われる。ちなみにこの馬の鞍上の福永祐一騎手も香港に良く遠征に行く騎手だが今年は日本での騎乗である。朝日杯には香港国際カップが阪神牝特の週だった2002年以来の騎乗。

　上記２頭の馬単１点勝負。もう１頭ショウナンタキオンという有力馬がいるが、久々である事や直線に坂のある競馬場の経験が無いこと、鞍上がＧＩ連敗記録を更新中の騎手であることと不安要素が多い。先週熊沢騎手がダイユウサク以来のＧＩ勝利を決めたので、もしかして今週は勝春もという事も無いとは言えないが、新潟でしか走っていない馬がいきなり･･･というのはやはり不安なものがある。