昨年、そして３年前のこのレースの覇者カルストンライトオが単勝２倍を切るような人気である。このレースとの相性がいい上にGIスプリンターズＳまで勝ってしまったのであれば人気にはなるのはやむを得ないだろう。しかし枠順が最内枠の１枠というのがアサクサ気になるところだ。新潟も２開催目の最終週になるとサスガに馬場の内側の方は荒れてきている。外枠の馬場のいいところを通れる外枠の方が有利である。しかも直線レースの場合、カーブがないので外を確保しようとするといわゆる「距離ロス」がないので外有利の傾向は顕著である。さらに枠順も不利だが、59kg(前年同レース比+3kg)という斤量もマイナス材料である。これだけのリスクがあるにも拘わらず、人気がかぶっているので今回は消しとする。

　本命は新潟直線1000m２戦２勝のカフェボストニアン。休養明けではあるが、この馬は休養明けでもＣＢＣ賞２着が２回あるので休養明けであることはマイナスにはならない。松山厩舎２頭出しで意気込みも感じられる。

　このレースは今年で４回目だが、そのうち３回は12番の馬が連に絡んでいる。そこで12番枠の馬スピニングノアールを対抗とする。べつに語呂合わせとかそういうのではなく、12番枠が有利というのはそれなりに根拠があることである。まず２開催目の最終日ということで馬場状態的に外枠有利であること。しかも短距離に出走してくるような馬は気性が激しい馬である場合が多い。気性の激しい馬が入れ込まないようにするにはゲートの滞在時間が短い外枠の偶数番枠がよい。こういう要素が重なって12番枠の馬が有利になっているのであろう。

　これらの他にも外枠の有力馬であるサクラプログレスとウェディングバレーを押さえておく。夏は格より勢いだし。