日本競馬史上６頭目の３冠馬が誕生しようとしている。しかも無敗の３冠馬だ。無敗の３冠馬が誕生するのは昭和59年のシンボリルドルフ以来。３冠達成はほぼ間違いないだろう。ミホノブルボンの様に距離に不安があるわけでもない。しかも鞍上は武豊というスーパージョッキー。ＪＲＡや各マスコミがすでに３冠を取るのが決まったように騒いでいる。ＪＲＡの書いたシナリオでは菊もディープインパクトが勝つと言うことになっているだろう。売上減のカンフル剤として無敗で３冠を取るようなスターホースは是非とも作り上げていきたいところだし、ましてスーパースター武豊がデビュー以来ずっと手綱を取ってきた馬ならなおさらだ。とにかく物が違うし、周囲の盛り上げ方も違う。敵はプレッシャーだが、鞍上が武豊なだけにプレッシャーを感じるとも思えない。むしろ高知でハルウララに騎乗した時の方が過度に期待をかけられすぎていてプレッシャーを感じたのではとも思える。本命はディープインパクトで決まり。

　そして問題は相手だ。相手は２番人気と堅いがシックスセンスが筆頭。皐月賞、ダービー、神戸新聞杯とディープインパクトとの対戦は全て敗れているが、この３レースともこのレースの出走馬の中で最先着している。特に神戸新聞杯では乗り慣れた四位騎手ではなく、上村騎手が代打騎乗していたにもかかわらず２馬身半差に詰め寄る２着を確保。今回は主戦の四位騎手に戻るため更に期待できる。堅くてしょうがないがディープインパクト→シックスセンスが本線。

　それ以外の馬には期待できないだろうか？穴を開けるとしたら、（おそらく後方からの競馬をするであろう）ディープインパクトの動きを気にせずに動くことができる先行馬だ。というわけでピサノパデックをピックアップ。サンデーサイレンスにマルゼンスキー牝馬という優良かつ距離が持つ血統であり、昨年のこのレースの覇者岩田康騎手が乗っているというのも心強い。

　更に穴を狙うとしたらシャドウゲイト。この馬のデビュー戦は私の一口出資馬シルクサルートが勝ち、この馬は６着と敗れている。そういう思い入れ（？）がある馬であるが、先行力があるので粘りこみということが考えられる。ディープを気にせず行ける強みがあるし、鞍上の佐藤哲騎手は逃げ・先行が巧い騎手なので一応狙っておく。