2006年10月29日(日) 4回東京8日目 15:40発走
11R 第134回天皇賞(秋)
3歳以上・オープン・G1(定量) (牡・牝)(国際)(指定) 芝 2000m

 ディープインパクトの登録&出走意志表明で話題となっていたが、結局「当初の予定通り」出走せず。おそらくは東京競馬場で検疫を受けるための方便で出走の意思表示だけをしていたと思われるが、このあおりを受けて距離適性のない菊にまわることになったマルカシェンクにとっては気の毒だった。そのディープインパクトが出走せず結果として確固たる軸のいない混戦模様となった。人気もかなり割れているし、穴っぽいところから入ったほうが得策と思われる。

 本命は現4歳世代でディープインパクトに次ぐ馬であったインティライミ。父スペシャルウィークは現役時代京都大賞典1番人気で惨敗後、秋天で巻き返して「スペシャルウィーク−ステイゴールドといういかにもな組み合わせでも馬連万馬券」の立て役者となった。インティライミも父親と同じような「死んだ振り戦法」をしてくる可能性がある。秋天は前走1番人気馬が強い傾向があり、また前走の惨敗で人気が下がっているということも加味してインティライミを本命とする。

 混戦模様なので相手は手広く狙う。スイープトウショウアドマイヤムーンを筆頭に来てもおかしくなさそうな馬に手広く流し。ローゼンクロイツに小牧太が乗っていたらこの馬の3着付け3連単も考えたのだが、落馬負傷のためにテン乗りの後藤に乗り替わりではそれも厳しいだろうからやめておく。

結論
[馬連]
7-9 ・・・500pts
9-15 ・・・400pts
9-[1,2,3,4,8,10,14] ・・・300pts
B馬名性齢騎手斤量
1 1 $アサクサデンエン  牡7 藤田伸二 58
1 2 カンパニー     牡5 福永祐一 58
2 3 サクラメガワンダー 牡3 *内田博幸 56
2 4 ダンスインザムード 牝5 北村宏司 56
3 5 *ローエングリン   牡7 *柴田善臣 58
3 6 $トリリオンカット  牡6 和田竜二 58
4 7 スイープトウショウ 牝5 池添謙一 56
4 8 コスモバルク    牡5 五十嵐冬 58
5 9 インティライミ   牡4 *佐藤哲三 58
510 スウィフトカレント 牡5 横山典弘 58
611 ファストタテヤマ  牡7 武幸四郎 58
612 ハットトリック   牡5 岩田康誠 58
713 オースミグラスワン 牡4 四位洋文 58
714 ダイワメジャー   牡5 安藤勝己 58
815 アドマイヤムーン  牡3 武豊   56
816 グレイトジャーニー 牡5 蛯名正義 58
817 ローゼンクロイツ  牡4 *後藤浩輝 58

レース後のコメント
 本命馬逆連対祭りのトリを飾るように◎インティライミはブービーに惨敗。トリなんか飾らなくて良かったのに・・・。それ以前に祭りなんて起きなくていいのに・・・。インティライミはスタートが良かったので、2番手以下を離して逃げて逃げたのだが、ペースは速かった。行くだけ行って惨敗。一か八かの逃げだったが悪い方に出てしまった。

 2番手を追走したダイワメジャーは折り合いが付いていたらしく、バテたインティライミを交わしてそのまま粘りこみ。毎日王冠に続き2連勝で一昨年の皐月賞以来のGI制覇。昨年は(マイルCS2着はあったが)ちょっと不調気味だった皐月賞馬だが、今年はマイラーズCも勝つしGI4着が2回、そして今回の重賞2連勝で秋天制覇と完全復調である。2000mがベストな条件なのだろう。

 2着はサマーシリーズの優勝馬スウィフトカレント。夏の上がり馬といえば秋天で穴人気になって消えるようなイメージがあるが、この馬の場合大して人気にもならずに好走した。賛否両論のサマーシリーズも結果だけみるとまずまずの成功だった。それにしてもノリはまたしてもGI2着かよ。先週は菊花賞4年連続2着という偉業を成し遂げたが、今週は天皇賞(春秋通して)4回連続2着という金字塔を築いた。ここまで来ると芸術的である。技術だけではどうにもならない芸術の域に達しているといえる。今年のGIではノリを2着固定で馬単流しをしておけば回収率がプラスになるのでは・・・と思って調べてみたら今年のGIでノリ2着固定馬単総流し均等買いをした場合の回収率は215%という驚異的な数字である。サスガに2週連続でやられるとみんな気づいてきているので今後はここまでおいしいということも無いだろうが、それでも狙ってみる価値は十分ある。

 3着は4歳馬アドマイヤムーン。ノリの陰に隠れて目立たないが武豊も2週連続3着である。ディープインパクトが出なかっただけ武豊が乗れたというのが功を奏しての好走といったところか。

 ホッカイドウの期待馬コスモバルクは4着。好走はするのだがどうもGI制覇まではいかないというのが何とも。

 なお、このレースではトリリオントカットが誘導馬に先立ち先入れで本場馬入場を行なったが、入ってきた瞬間和田騎手が落馬。競走除外に。キャロットの馬なので、愛馬がGI出走ということで全国各地からわざわざ東京まで見に来た出資者も多いだろう。スタートせずに終わりというのは切ないよな。先週の私は菊花賞のためにわざわざ京都まで遠征したのに愛馬がビリだったが、ちゃんとスタートして無事に回ってきただけマシだったのだろう。更にトリリオントカットの所属する音無厩舎の同僚カンパニーがゲートで暴れて外枠発走。こっちはちゃんとレースには出走したのだが全くレースにならずにビリ。音無厩舎は2頭出しまでしたのに、散々な結果に終わってしまった。

外れ



2006年10月29日(日) 4回東京8日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第134回天皇賞(秋)
3歳以上・オープン・G1(定量) (牡・牝)(国際)(指定) 芝 2000m 17頭立
馬名性齢騎手斤量タイム着差通過順上3F単勝体重増減厩舎賞金
714ダイワメジャー  牡5安藤勝己 58 1.58.802-02-0235.2 47.0528 +2(美)上原博之13200
510スウィフトカレント牡5横山典弘 58 1.58.91/209-07-0634.7 716.9484+10(栗)森秀行 5300
815アドマイヤムーン 牡3武豊   56 1.59.03/410-10-1034.2 26.0464 -6(栗)松田博資3300
48コスモバルク   牡5五十嵐冬 58 1.59.13/406-06-0634.9 36.2500 +2[地]田部和則2000
47スイープトウショウ牝5池添謙一 56 1.59.23/408-09-0934.6 13.9458-12(栗)鶴留明雄1320
24ダンスインザムード牝5北村宏司 56 1.59.31/203-03-0335.5 57.1482 -6(美)藤沢和雄 
11アサクサデンエン 牡7田中勝春 58 1.59.4クビ07-07-0835.1 818.9496 +2(美)河野通文 
612ハットトリック  牡5岩田康誠 58 1.59.821/211-11-1134.81444.3494 +2(栗)角居勝彦 
23サクラメガワンダー牡3内田博幸 56 1.59.9クビ04-04-0436.01241.0468 +2(栗)友道康夫 
1035ローエングリン  牡7柴田善臣 58 2.00.03/404-04-0436.01134.5494 0(美)伊藤正徳 
11611ファストタテヤマ 牡7武幸四郎 58 2.00.714-14-1335.21341.8460 +2(栗)安田伊佐 
12816グレイトジャーニー牡5蛯名正義 58 2.00.8クビ12-12-1135.81691.1466 +2(栗)池江泰郎 
13817ローゼンクロイツ 牡4後藤浩輝 58 2.00.93/414-15-1335.41554.4450 -6(栗)橋口弘次 
14713オースミグラスワン牡4四位洋文 58 2.01.01/216-16-1635.11024.8534 +2(栗)安藤正敏 
1559インティライミ  牡4佐藤哲三 58 2.01.211/401-01-0138.0 616.2478 -4(栗)佐々木晶 
1612カンパニー    牡5福永祐一 58 2.01.411/212-12-1335.9 922.0456 0(栗)音無秀孝 
36トリリオンカット 牡6和田竜二 58 ------------0.0460 -2(栗)音無秀孝 

LAP 12.8-11.3-11.3-11.4-12.0-12.1-12.3-11.9-11.2-12.5
通過 35.4-46.8-58.8-70.9  上り 72.0-60.0-47.9-35.6  平均 1F:11.88 / 3F:35.64
単勝  14 \700
複勝  14 \240 / 10 \430 / 15 \240
枠連  5-7 \2400 (12)
馬連  10-14 \4780 (17)
ワイド 10-14 \1640 (15)/ 14-15 \860 (9)/ 10-15 \1650 (16)
馬単  14-10 \8690 (29)
3連複 10-14-15 \9120 (23/560)
3連単 14-10-15 \60460 (172/3360)

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