数年前なら「このレース、パス」と１行書けば終わりだったレースである。しかし、現在の中央競馬には３連単という「どうしようも無い堅いレースの救済措置」があるので、３連単狙いで予想をすることにする。

　１着付けは当然ディープインパクト。春天を完勝して、今回はそれよりもレベルが落ちるレースに万全な状態で出走してくるわけだから負ける筈が無い。この馬を推す能書きはあちこちの予想ページを見れば飽きるほど書いてあるだろうから、それらのページにお任せすることとしてここでは詳しく書かない。

　２着付けはリンカーン。これも春天を見ている限りほぼ１点で堅いだろう。春天を間引いたようなメンバー構成であるし、春天不出走組で割り込んできそうな馬も見当たらず、距離適性や調子等で逆転しそうな馬も居ない。距離は短くなるものの、春天と同じ京都で行われるわけなので、例年よりも春天との相関関係は強い筈である。鞍上も春天と同じく２着になることにかけては天才的な腕を誇る横山典。１頭強い馬が居るが、その馬を負かすことなど考えず、馬の力を引き出すような無難な乗り方をするのがこの鞍上の身上なので２着は堅いだろう。

　難しいのは３着付けだが、京都の適性のある馬を狙ってみる。シルクフェイマスやファストタテヤマが中心だが手広く流す。

　むしろ消す馬を考えた方が手っ取り早い。シンガポールＧＩを制し人気になることが予想されるが、その後の検疫関係で星国に無駄に足止めを食らったせいで存分な仕上げができなかったと思われるコスモバルクは消し。それから「もう終わっている馬」であるチャクラと休み明けかＧIIしか走らないバランスオブゲームも消し。