「京成杯」と名前が場所と一致するようになって今年で７年目。完全に定着してきたと言っていい。南関東以外の在住でなおかつ府中にも中山にも行ったことが無い人にとってはどうでもいいことだったかも知れないが、かつて中山で「京王杯AH」府中で「京成杯3歳S」が行われるのはかなり違和感があった。両鉄道会社にとっても自社沿線上で行われ、自分とこの鉄道の売り上げに貢献するレースの方がスポンサーのし甲斐があるだろう。

　このレースの特徴として、休養明け馬はPATせず、関屋記念出走組の好走が多いことがあげられる。というわけで関屋記念組を中心に狙っていくこととする。

　本命はローエングリン。開幕週の前が止まらない馬場であり、中山1600mというとスタート直後にカーブがあるため、逃げ・先行する内枠の馬が有利である。ローエングリンは前走こそ差す競馬をしたが、この馬の本来の持ち味は逃げであり、１枠という枠順を引いたのだから今回は逃げるだろう。中山芝成績は[3,1,1,1,]と優秀であり、特に中山芝1600mは[1,1,0,0]と大得意である。

　相手は関屋記念出走馬に流すが、それ以外では手頃なハンデで先行して粘りこみがありそうなステキシンスケクンと、過去２年のこのレースの勝ち馬であり前走関越Ｓ（しかも今年は着順をあげている）と昨年と同じローテーションのマイネルモルゲンを押さえる。