かつては京都新聞杯といえば菊花賞のトライアルだったが、2000年の番組改編で何故かダービー前の時期に移動となった。レースとしては99年以前の京都４歳特別の性格を引き継いでいるといえよう。京都４歳特別時代から続いている傾向だが、とにかく「差し馬有利」なレースである。差し馬を主体に狙っていきたい。

　本命はオーキッドコート。おそらく全然人気にならないだろう。何せ１勝馬な上にダートでしか勝ち鞍がない。これはかなりのマイナス材料である。しかし、このレースで有利な差し馬であることに加え、小林徹から川原正への大幅鞍上強化は見逃せない。ダービーの出走権を手に入れるために賞金を加算しておきたい所であるし、主戦の小林徹はこの日京都にいてなおかつこのレースでは他に乗り馬が居ないにもかかわらず、川原起用で勝負を賭けるところからも陣営の本気度が伺える。差し馬有利なレースということで一発に期待しよう。

　対抗はマルカシェンク。長いブランクが気がかりだが、実力・実績は抜けている。一時期は世代最強だった馬。仕上がり具合にもよるが順当に考えたらこの馬が妥当だろう。