前日の台風による大雨の影響で馬場はびしょ濡れの不良馬場である。当日は台風一過の晴天が予想されるため天皇賞の時刻までには芝コースも乾くかもしれないが、前日の不良馬場での開催で使われた影響は残るであろう。

　こんな時こそ荒れた馬場に強い馬を狙おうと思ったが、実は荒馬場に強そうなのは１番人気のメイショウサムソンなのである。父のオペラハウスも重馬場は得意な部類だが、母父のダンシングブレイヴはもっと重馬場が得意。普通に良馬場で走っても一番強そうな馬が重馬場を味方に付けられるとなっては、本命とするしかないだろう。しかも今回は（建前では）石橋守騎手が騎乗停止のため、武豊が乗ることとなった。鞍上強化も魅力である。更に東京芝2000mコースでは有利とされている１枠なので本命はメイショウサムソンで決まりである。

　「３強対決の時はその中の２頭で決まり堅く収まる」という大レースの鉄則がある。その鉄則に則り３強の一角ダイワメジャーとアドマイヤムーンを相手とする。更にペリエが騎乗で２頭出し厩舎の一角であるポップロックも魅力である。と思ったらポップロックも人気的に３強と大差の無い数字になっているし。３強が４強に替わったわけであるが、３強の時はその中の２頭で決まるという格言は、要は２強の時と違って各馬が特定の馬を意識することなく自らの競馬に徹するので実力どおりに決まりやすいからである。頭軸は決まっているので、４強の中の残りの３頭に流しておけばいいだろう。